NHK・昼のニュースで川口頼子外務大臣がまるで他人事のように喋っていた。
「日朝国交正常化交渉は、曽我ひとみさん一家のことが解決しない限り開始されません」とー。
この人の外交感覚とか人間としての考え方には、いつも?をつけてしまう。
川口さん、あなたはこの国の外務大臣ではないのか?、擬制と言えあなたの発言はこの国を代表して全世界に発信されるのだぞ。
あなたが口にすることは、私たち国民の全て取り纏めの発言となる、私たち主権者、この国に住む人間の全ての思いであると受け取られてしまうのだ。
そして、また何よりも、あなたは男女平等などと言われながらも虐げられて来た女性を代表し、かつ様々に汚れ汚物だらけのプロ政治家ではなく、「清新な民間人」として期待され登場したのではなかったのか?
曽我ひとみさんは女性だ、同姓ならなぜその苦しみが、愛する夫や子供への想いが分からないのだ、なぜ理解しようとしないのだ。
曽我ひとみさんのことは1年8ヶ月も前に、金正日からあなたと小泉に、ボールとして投げられている。
それ以降のことはボールを受け取ったあなたと、アメリカとの間の交渉ごとでありそれ以外ではない。
曽我さんを政治の道具として使うな、自らの保身の為に使うな、日朝間の戦争的軋轢の犠牲となった曽我さん一家を利用するな!
結論はあなたの手の内にあるのだ。それを長い間ほっておいて、今になってもまるで曽我さん一家に責任があるように言う。
あなたは「同盟国」の外務大臣として国民の不幸、悲劇的被害を救済するために、「同盟国」の国務大臣・パウエルに職を賭してでも訴える努力をしたのか。
近代諸国家間において外交、国交関係の正常な締結は一番基本的な国家と国家の絆なのだ。
ましてや朝鮮・北朝鮮は地理的にも歴史的にも、そしてかつての植民国と被植民地との関係からも何よりも早く、正常化されなければならない。
その努力を意識的に怠っておいて、今更の様にその遅れを一被害者のせいにする外務大臣など必要がないし、居られては困るのだ。
この発言は、これまで何回ともなく続けられて来た、この国の政治家の国際感覚に欠けた暴言と同じである。
日本共産党は、川口順子外務大臣の罷免を要求して当然である。