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「北朝鮮問題」討論欄

北朝鮮への強硬論 危惧

2004/06/26 金 国雄

 皆さま、こんにちは。

 思わぬ病気(肺炎)によって先日来より入院をし、今日は久しぶりに外 泊許可を得て自宅に帰ってきたところで、また明日には病院に戻らなくて はなりませんが久しぶりに投稿をさせていただきます。

 また、これを機会に、しばらくゆっくりと無理をせず体調を整えていき たいと考えています。

 今日は、ニュース一題を紹介します。(抜粋)

 04 参院選
   されど一票

 北朝鮮への強硬論 危惧

 「日本の皆さまと在日同胞に訴えます」。こんな一文で始まる声明が今 年2月、北朝鮮の民主化を訴えるインターネットのホームページ(HP) に掲載された。「国会に特定船舶入港禁止特措法案が上程されようとして います。民族排外主義の台頭に、多くの人が危惧の念を抱いています」と 続く。
 「理解者が増えている」と感じる一方で、複雑な思いもある。北朝鮮問 題への関心の高まりとともに、「体制打倒」といった主張が市民権を得つつあると感じる。「隣国の運命は日本次第だ」と言わんばかりの強硬な意 見には、かつて日本が朝鮮半島を植民地支配していた時代の大国意識を感 じる。
 声明はそんな危機感からまとめた。「北朝鮮現体制による人権抑圧を糾 弾する」と書くとともに、「日本は民族排外的な法案をただちに廃棄せ よ」「北朝鮮国民への人道援助を拡大せよ」と訴えた。
 59年からの帰還事業で北朝鮮に渡った在日朝鮮人とその子どもには、脱北して日本に戻った人々もいる。約80人とも言われる。日本社会に適 応できない人々の息抜きになればと考え、4年前から毎年夏、海辺のキャ ンプに誘っている。
 4人が参加した昨年の旅行では、移動のワゴン車の中で北朝鮮の歌謡曲 の大合唱になった。現体制には批判的な人たちだが、故郷を懐かしむ気持 ちは捨てていない。北朝鮮に肉親を残して来た人もいる。バーベキューの 際、男性が「父親が栄養失調らしい」とつぶやいた。
 北朝鮮への経済制裁を可能にする特定船舶入港禁止特措法が成立し、国 会は閉会した。「北朝鮮にも、私たちと変わらない、生身の人々が住んで いる。政治家にも、その感覚を共有してほしい」。そんな期待を込めなが ら、参院選の行方を見守りたい。
 選挙後の7月下旬には、また、キャンプに出かけつもりだ。

 朝日新聞 2004年6月19日夕刊

 それでは失礼いたします。   金 国雄 拝