私は先日日本共産党を離党したものでございます。北朝鮮問題に関しては、党
に在籍していた頃(本欄開設以前)は、党員用討論欄に寄稿していました。今回初め
て本欄に寄稿します。
1)日本国民の多くが拉致被害者の家族の立場に立つのは当然です。「自分や自分の
家族がもしそういう立場になったら」と考えれば、おのずとそうなります。「過去に
強制連行したから拉致されても仕方ない」というのなら、「シベリア抑留者の遺族は
ロシアから何の補償謝罪も受けていないのだから、ロシアへ行ってロシア人を拉致し
てもよい」ということになります。
2)他国の民を拉致するものは、自国の民にも飢餓収容所地獄、密告相互監視社会を
強制しています。97年日本から50万トンのコメ支援が行われた当時、北朝鮮では
300万人もの人民が餓死していました。日本国民の善意は、北朝鮮人民には何等届
かなかったのです。「こんな政権を1日でも早く終わらせること」こそが、真の北朝
鮮人民への支援贖罪なのです。
3)第一「麻薬覚醒剤密売、偽札作りで国際的鼻つまみ、恥さらし者の金正日一派を
北朝鮮国家の代表者と認める」ことなど、(かつての人民大量虐殺ポルポト一派をカ
ンボジア国家代表と認めるに等しい)誤りであり、北朝鮮人民への最大の侮辱でしか
ないのであります。
4)むろん金正日一派を打倒追放する主体は、北朝鮮人民でなければなりません。こ
うした立場から、私は在日朝鮮人反金正日派の人達(RENK=北朝鮮帰国者の生命
と人権を守る会他)へ支援連帯活動を行っています。