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「北朝鮮問題」討論欄

丹波マンガン記念館での体験、さつきさんへ

2004/10/13 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 さつきさんご苦労さまです。
 わたくしごとですが、私のパソコンがン完全に壊れてしまい、メーカーに1週間ばかり入院させており、今日やっと「退院」したのでこのサイトを開いて見ると、これまで投稿が少なかったこの「北朝鮮問題」サイトが溢れんばかりになっているので、慌てて見直ししているところです。
 さて、なぜか今年の台風に似た北朝鮮に対する「偏見・ゆがみラッシュ」はさておいて、この春、丹波マンガン記念館のフイールドワークに参加しましたので、その時の印象を書いてみます。
 私としては「記念館」に行ったのは初めてなのですが、ほかにある様々な「戦時遺跡」とは違い、またその時、韓国の「白丁」差別資料も展示してあり、真正面から「差別」を捉えているので非常に参考となりました。
 強制連行され危険できつい労働に投入された朝鮮人労働者の頑張り、百キロにもなる鉱物を背負い働いた被差別部落の女性たち、幾ら戦時下といえそこには凄まじいまでの差別が貫かれており、狭く暗く険しいトンネルをくぐり、館長のお話を聞くたびに心の震えが止まりませんでした。
 しかし私にとって最大の収穫は、その時じっくり館長のお母さんとじっくりお話が出来たことです。
 戦前から戦後にかけての在日朝鮮人の苦しみ、そして今尚、差別と基本的人権すら保障されず切り捨てられている、在日の方々の思い、悔しさを切々としかし穏やかにお話されるハルモニには、心打たれるものがありました。
 あの地方に300も存在するマンガン鉱山で、今も開かれているのはあの記念館だけ、「利用できるものは利用して後はほったらかし」と言う日本の資本の、またこの国のあり様が如実に示されている貴重な歴史遺産だと思わされました。
 その後在日朝鮮、韓国の方々にこの記念館の事をお話したのですが、大半の方がその存在すら知りませんでした。
 私たちには余りにも「都合の悪い事」を「都合よく忘れてしまう」悪い癖があると思います。
 この秋、在日の若者達が「マンガン記念館フイールドワーク」を企画してくれています。
 「何もかもきれいさっぱり忘れられた負の歴史」は必ず繰りかえされます。
 「丹波マンガンン記念館」での記憶を何時までも保持し、訴えて行きたいと思っています。
 そして他の未だどこかに埋もれて消え去ろうとしている、「ほんの身近な歴史」を更に発掘して行きたいと思っています。