さつきさんへのエール、嬉しく拝見しました。
「長くて難しい」とのこと、本当に済みません。
私の主張は、簡単に言えば、「権力者の都合で、民衆の人生が振り回されるような
ことは、決して許されない」ということに尽きます。
そして、拉致問題も日朝間の過去の清算も、「権力者の都合で、民衆の人生を振り
回した」点ではまったく同じであり、何れの解決も、優劣を云々することなく速やか
に行われなければならない、ということです。
ただ、日朝間の過去の清算は、国交正常化と不可分なので、それに伴う「国家・政
府承認」の可否だとか、「戦時賠償責任等の免除」を、いま進行中のレールに従って
漫然と認めて良いのか、疑問がある、ということです。
なぜなら、北朝鮮の金正日政権は、日本人の拉致被害者ばかりでなく、自国の民衆
についてさえ、その「人生」どころか「生物学的な生命」までも、権力者の都合で現
に振り回し続けており、「国家・政府承認」だとか「戦時賠償責任等の免除」が、民
衆をよりいっそう苦しめる危険があると思われるからです。
国際法がどうだとか、イラク人質事件がどうだとかいった、七面倒くさい議論は、 これらの結論を導く過程であれこれの「論点」になっているに過ぎません。ご自分な りの解決が付けられれば、それで十分だと思います。
長く・くどい議論をしているのは、日本共産党がこの点でもしっかりとした見地に
立ち、北朝鮮問題を「アキレス腱」にすることなく、堂々と国民の中に訴えられるよ
うになってほしい、そのためには、あれこれの論点を、しっかりと解明しておく必要
がある、という必要があるからに過ぎません。
日本共産党中央には、私も何度かメールで北朝鮮問題に関する質問をしていますが、
正義味方さんが指摘される、不破さんの新春インタビューの見地とはニュアンスも違っ
た、「拉致問題も、日朝国交正常化交渉の包括的課題として取り上げて解決すること
が最適だ」という回答が繰り返し寄せられており、足元がフラついている印象を否め
ないので、私は拘ってしまいました。