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「北朝鮮問題」討論欄

10/12虹の彼方さんへ

2004/10/16 樹々の緑 50代 会社員

 さつきさんへのエール、嬉しく拝見しました。
 「長くて難しい」とのこと、本当に済みません。

 私の主張は、簡単に言えば、「権力者の都合で、民衆の人生が振り回されるような ことは、決して許されない」ということに尽きます。
 そして、拉致問題も日朝間の過去の清算も、「権力者の都合で、民衆の人生を振り 回した」点ではまったく同じであり、何れの解決も、優劣を云々することなく速やか に行われなければならない、ということです。

 ただ、日朝間の過去の清算は、国交正常化と不可分なので、それに伴う「国家・政 府承認」の可否だとか、「戦時賠償責任等の免除」を、いま進行中のレールに従って 漫然と認めて良いのか、疑問がある、ということです。
 なぜなら、北朝鮮の金正日政権は、日本人の拉致被害者ばかりでなく、自国の民衆 についてさえ、その「人生」どころか「生物学的な生命」までも、権力者の都合で現 に振り回し続けており、「国家・政府承認」だとか「戦時賠償責任等の免除」が、民 衆をよりいっそう苦しめる危険があると思われるからです。

 国際法がどうだとか、イラク人質事件がどうだとかいった、七面倒くさい議論は、 これらの結論を導く過程であれこれの「論点」になっているに過ぎません。ご自分な りの解決が付けられれば、それで十分だと思います。

 長く・くどい議論をしているのは、日本共産党がこの点でもしっかりとした見地に 立ち、北朝鮮問題を「アキレス腱」にすることなく、堂々と国民の中に訴えられるよ うになってほしい、そのためには、あれこれの論点を、しっかりと解明しておく必要 がある、という必要があるからに過ぎません。
 日本共産党中央には、私も何度かメールで北朝鮮問題に関する質問をしていますが、 正義味方さんが指摘される、不破さんの新春インタビューの見地とはニュアンスも違っ た、「拉致問題も、日朝国交正常化交渉の包括的課題として取り上げて解決すること が最適だ」という回答が繰り返し寄せられており、足元がフラついている印象を否め ないので、私は拘ってしまいました。