「即時無条件」という前言は、「金正日の言いなりに」と受け取られかねない 見出しだったので、言い訳と補足を若干。
言うまでもないような気もしますが、揚げ足を狙っている人もいますから、先に言っ
ておきます。
「即時無条件」と言ったのは、“「拉致の解決」を条件とする”のではない、と同
時に“「拉致は解決済み」と言う立場を条件とする”ものでもない、と言う意味です。
「謝罪と償い」の内容や方法を無条件で相手の言いなりにと言う意味ではありませ
ん。
「謝罪と償い」の内容や方法について確信のある意見を持っているわけではありま
せんが、植民地支配によって与えた朝鮮の人々に対する損害と苦痛に対する、直接の
個別の補償を回避しないことが基本だと思います。
取り分け、強制労働の被害者、従軍慰安婦の被害者に対する償いを、全て北朝鮮政
府との交渉で解決してしまう(請求を放棄し、経済援助にすりかえる)ことは絶対に
間違いです。
金正日政府だけではなく、在日朝鮮人の団体(朝鮮総連など)を補償の窓口とする
ことも、検討に値すると思います。
現実的には、交渉は小泉と金がするわけですから、あまり期待はできませんが、こ こでのわれわれの主張や頑張りが、国交回復後の「両国」の民主化、と両国民の真の 友好親善に必ず役立つはずです。