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「北朝鮮問題」討論欄

日本共産党への支持に迷いがある私

2004/11/28 とおりすがりN 50代 会社員

 さざ波通信に熱心に投稿されている皆様。日本共産党をこれからも支持してい こうかどうしようか本気になって迷っている者として率直な感想を述べます。
 下にあまりにびっくりしたので、簡単に書きましたが、もう少し詳しく書きます。 私の下の書込みも右翼のものだと思われると大変に残念なので・・・。ここでは北朝 鮮との国交正常化の後・先や、北朝鮮を経済制裁することは良くないとか、軍事攻撃 は良く無いとか、まあ、これまで日本共産党が主張してきたことを多くの共産党の政 策を支持される方々は述べられておられます。ま、赤旗も読んできましたので、まあ、 おっしゃる意味はわかっているつもりですし、大意と言いますか、十分に理解できる ことはたくさんありますし、私も経済制裁やら軍事攻撃やらきな臭い話は絶対にいや だと思っています。勿論今、国が自衛隊を強化したり、日米の共同軍事行動を強化す るような法案を通そうとしていることもまた知っておりますし、イヤーな気分でもい ます。

 しかし『こうしたことを嫌だ』と感じるのと同じぐらい北朝鮮については『騙され た』という気持ちを強く持っていることも事実なのです。騙されたという表現がまず ければ『北の体制はすばらしい』と30年以上も前に信じていた自分の『目の曇り』 に対する自責の念です。誰かが正しいといったから正しいというのでは無く、自分の 感性と自分なりの証拠の分析によって自分自身で正しいと認められることを正しいと し、自分自身が納得できないことはやはり保留しておいて、常にそうしたことを念頭 に置きつつ物事を観察し、判断するということが人生にとって重要なことであると・・ ・、年を取ってようやくそう思うようになってきました。

 私がまだ中学校の生徒だったころですからもう何十年前の話になるのでしょうか、 大分大昔です。先生方は共産党員またはシンパは多かったと思います。そして、北朝 鮮はすばらしい国で南朝鮮が疲弊し農作物もロクに取れずにアメリカの軍事政権によっ て苦しめられているのに対して北には青々と畑が広がり年々人々の生活は良くなりつ つあり天国のような生活をしている・・と・・、実際、学校の社会科の授業の中でこ ういう話を聞きました。勿論、社会科の先生の言うことをすっかり信じた私は北朝鮮 はすばらしい国だと信じました。当時、北は地上の楽園だということで北に帰国して いく人々の嬉しそうな様子が新聞を賑わしてもいたころでした。当時の共産党はどう 言っていたのでしょうか。

 その後も、北の話には興味を持って本も読んでいましたが、先に書いた北に帰ろう としていた科学者が日本で学んだ繊維の技術で北の人に着るものをたくさん作りたい と書いた本は私にとってはいたって感動的でした。大学生の頃だったでしょうか。そ の当時は小平の朝鮮大学に見学にも行き、北のすばらしさを聞いたり、朝鮮大学は自 分達の手で建築したという話にも感動したものでした。

 しかし、今、北朝鮮はけして地上の楽園では無いことを誰もが知り、それどころか 戦前の日本の体制のようだし、あるいはそれよりもっと悪いようだということも知っ ているでしょう。北への批判が真実かどうか根拠を問題にしている方もおられるよう ですが、北の強制収容所の話まで幻想だとかたずけるわけでは無いでしょうね。

 昨年の今頃でした、赤旗を購読している私のところにカンパをもらいにきた党員の 方に、良い機会だと思い、北朝鮮の問題についてどう考えているのかと聞いたのです。 すると、共産党が最初に拉致問題を国会で取り上げ、十分な活動をしているし非難さ れるべきことではないことを一方的にしゃべり、挙句の果てにカンパを受けずに帰っ てしまったのです。私が何を聞きたかったのかわからなかったのだなと・・・そう思 いました。何も共産党を非難しようとして言ったわけでもないのに。勿論、私は批判 はあるし、聞きたいこともたくさんありますが、何も善悪論争をやろうと思っている わけではなく、何故、1960年代には北朝鮮がすばらしい国だと言っていたのか、 あるいはそれは私の誤解だったのか?どこにそういう原因があったのか・・・そんな ことを検証したいというのが私の気持ちだったのですが・・。

 以後、カンパも出す気がなくなってしまい、今ではそろそろ赤旗の購読もやめよう かとも思っています。ただなかなかやめられないのは、気が弱そうなお年の方が一生 懸命毎月集金に来る姿を見ていると、こういう方々を困らせることになるかもしれな いなと思って止められずにいるというわけです。

 そういう気持ちで居る私にとって、ここで議論している内容がどれほど空虚に映る か、皆さんに理解していただけるのでしょうか・・・。たぶん理解できないのだろう なと思いつつ感想を述べさせて頂きました。