韓国が、脱北者を訓練してスパイとして送り返すという話をテレビでやってま
した。どこまでホントか分かりませんが、ありうる話だと思います。
北朝鮮がいかがわしい国であることは確かでしょう。しかし、北朝鮮から見たら、日
本も韓国も大差はないんだろうと思うのです。
「人のふり見て我がふり直せ」という言葉があります。北朝鮮の悪行を批判追求する
ことは大事だし、それをすべきでないとかどうでもいいとは言いませんが、日本人と
して考えるのは、あれがわずか60年前の日本の姿だったのだということです。
私は当然、北朝鮮への人道支援、経済協力に賛成ですが、右翼の輩が騒ぐので
あれば、やらなくてもいいと思うのです。
しかし、過去の償いはしなければならないでしょう。いま経済制裁をしていますから、
償いはその後でしましょうなどという話にはならないのですから。
だから、回りくどい言い方で申し訳ありませんが、善意からではあっても、拉致問題
の解決や、北朝鮮の民主化のために圧力をかけるべきだと主張する人達は、結局、謝
罪も償いもする気がない、右翼と同じ土俵に引きずり込まれてしまうのです。
唯一正当な道は、誠実に過去の清算に取り組む、その上で(勿論併行してでも
いい)批判すべきはし、改めさせるべきは改めさせるべきなのです。
過去の清算には膨大な時間が掛る、取り敢えず拉致の解決をと考える人もいるでしょ
うが、拉致を公式に認めてからだけでも、2年経っているのですから、あのときから
交渉を続けていれば、もう大筋の解決はしていたに違いないのです。
そうすれば、拉致の解明ももっと別な展開を見せていたかもしれません。
私は、終戦時は小学生ですから、植民地支配に直接責任を負わなければならな い立場ではありません。勿論、当時大人だったとしても、一般の国民にその責任があ るかどうかは論議のあるところだと思います。しかし、戦後60年にもなるのに、いま だに日本が償いをしていない、政府にそれをさせていないことについては、日本国民 として責任を感じざるを得ないのです。
謝罪も償いも、しなければならない相手は金正日ではなく、北朝鮮国民です。
金正日はその窓口に過ぎません。だから、小泉と金の交渉で、朝鮮国民の賠償請求権
まで放棄させるような協定はさせるべきではありません。
強制連行、従軍慰安婦への償いは、十分誠意を持って、個別にすべきだと思います。
経済協力、復興利権で日本企業と金一族だけを儲けさせる愚は避けるべきです。
返事になっていない投稿ですが、間違っているところがあれば指摘してくださ い。