「寄らば大樹の陰」さんの投稿について、以前「科学的な分析を一切せず、自 分の思い込み、思い入れだけで、現象を自分の行動を裏付ける要因として利用する」 大筋このような指摘を受けていたが、今回、それを地でいく見本のような、投稿があっ た(11/20付)。いくつか指摘しておきたい。
『拉致家族の方々は2年も前から「拉致問題の解決はアメリカによる 北朝鮮攻撃しかない」と公言されていました』
これについて。いつ、だれが、どこで、どのように公に発言されたのか明確にし ていただきたい。
『北朝鮮は、資料すら持ち合わせていないから、無理やり日本の要求に合わせて作っ たのだと思います。だから余計つじつまが合わないものが出された来た。これも日本 の「圧力」の成果なのです。』
これについては、北朝鮮が資料を持ち合わせていないと断定する根拠は何ですか? 調査もせず、このような事は軽々に言うべきではない。日本共産党も、拉致を北朝 鮮の国家犯罪と断定している。不幸にして、日本人(田口八重子さん等)が、金独裁 政権の国際的無法行為(大韓航空爆破)に巻き込まれた。金賢姫という生き証人がい るにも拘わらず、今日まで自らの国際的無法行為の情報公開を一切拒んでいる。日本 人拉致の情報公開は、北に国際的無法行為と訣別し、その情報公開を進んで行う政権 の誕生以外になくなってきたというのが、現状といえる。
『イラク戦争型の「北朝鮮殲滅型戦争」が仕掛けたら、大悲劇がこの東アジアを襲 います』
論理の飛躍は止めてていただき。誰も言っていない事を夢想しないでいただきた い。
『国交正常化によって人々の交流が広まり、深まる、経済が動く、今の凝り固まっ ている北朝鮮の政治体制も変化せざるを得ない。ドイモイ政策によるベトナム、市場 経済化・開放改革経済の中国と同じです。国交を開けば未だ不明の拉致被害者も見つ かるのです、行政が把握していない事実も判明するのです。そして何よりも飢餓に瀕 し、固い牢獄に囚われた人々も救われるのです。』
日朝の国交回復が、北朝鮮の政治体制も変化させるというのは、これ又、どうい う根拠なのか?現実遊離の空論である。金正日は、市場経済化・開放改革経済を 頑なに拒否しているではないか?又、「飢餓に瀕し、固い牢獄に囚われた人々は 、日朝の国交回復で救われる」というのは、いかなる理由か?固い牢獄に囚われ る根本原因(抑圧政治)を除去しない限り、解決しない事は常識ではないか?
今後、因果関係を明確に、論理を展開してもらいたい。真の原因(恐怖と抑圧の 政治)を避けて、自分の思い入れで走るのは、夢想といいます。