さて、以前この欄でも「拉致問題」を取り上げた法政大学の南雲ですが。
まず、「左翼が拉致被害者家族を見捨てた」というのは何をさしていっているので
しょうか?
まず、以下の当方による『現代コリア研究所』所長(現在、「救う会」会長も兼任)
宛の質問状を読んでいただきたい。
「前 略
佐藤勝巳氏が「日本共産党の拉致発言を糾す」と題した文章で以下のように書いて おります。
「(前略)不破・志位両氏が拉致の根拠を知りたいというのなら、橋本議員の質問 から12年以上が経過している。その間どうして政府に糾さなかったのか」
これは明らかに事実誤認です。『コリア問題資料第2号』(日朝協会発行、1999 年10月)によれば、1997年11月13日の第141回国会参議院法務委員会で橋本敦議員が、 また翌年の1998年3月31日の第142回衆議院法務委員会で木島日出夫議員が、それぞれ 法務省、警察庁、そして外務省の担当者に拉致疑惑について糾しております。
国会の議事録を調査すればすぐわかることだと思うのですが、事実誤認はいただけ ませんね。少なくとも2年前には質疑応答がなされているのですよ。内容をまずじっ くり読むことをお勧めします。
なお、当方の私信を無断でインターネットに掲載した荒木和博なる人物については、 また後日あらためて問いただしたい事がありますので、今回はこれで失礼します。な お、このメールについても、同様な対応をした場合、法律の専門家とも相談のうえ、 何らかの社会的に合法的な手段で問題にしたいと存じます。
草 々
2000年11月23日
法政大学社会学部講師
南雲和夫
現代コリア研究所所長
佐藤 勝巳殿」
これを読んでも、日本共産党が被害者の家族を見捨てた、などというのがいかに誤 謬に満ちたものかを理解できると思うのだが、いったい、どこをどう調べたらそんな 見解が出てくるのか、ぜひお聞かせ願いたい。