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拉致の真相2
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●北朝鮮の「武力南進・赤化統一」方針は今も捨てていない
「朝鮮戦争は北朝鮮から仕掛けた」というのが今の歴史定期到達点でしょう。
> http://www.geocities.co.jp/Hollywood tudio/4559/koreawar1950.html
『朝鮮戦争 金日成とマッカーサーの陰謀』萩原遼 文藝春秋 1993
しかし、このことに反論する論調も多く存在しますが、旧ソ連からの資料が結論を出しているように思います。
>『朝鮮戦争の謎と真実』A.V.トルクノフ 草思社 2001
ドイツもべトナムも韓国も同胞同士の戦争を始めませんでした。私はアフリカの情勢はまったく知りませんが、近年のアジアでの同属間の殺戮の例としては、中国の文化大革命、カンボジアのポルポト政権と北朝鮮ぐらいしか知りません。
なぜ、同胞同士の殺し合いを執行できたのでしょうか? わたしには、そこにスターリン主義と金日成と金正日の個人的野望が在ったからだと思います。
今日の拉致問題の根本には、この北朝鮮の「武力南進・赤化統一」方針を抜きには考えられません。韓国のように、経済発展を重視するならば、とっくの昔に「武力南進・赤化統一」方針を捨て、祖国の発展のための政策転換ができたはずです。そうすれば、他国民の拉致政策などを考える余地など生まれてきません。
北朝鮮は、日本だけでなく、韓国・中国・フランス・ロシア・レバノン・アルゼンチン・アフリカなどあらゆる国の人々を拉致しています。その中で日本と韓国以外の国々は国交断絶も辞さないという毅然とした態度で北朝鮮と対峙し、ほとんどの被害者の奪還を果たしています。日本と韓国だけが拉致被害者を救出できていないのです。
韓国の場合、500人以上いるといわれる拉致被害者は「北朝鮮のスパイだ」ということで、その家族も含めて50年以上差別されてきました。今、ようやく日本の拉致家族の会の運動に励まされ、やっと声を上げ始めています。日本の運動がなければ未だ声を上げることすら出来なかった状況です。
日本の場合、拉致被害者は、ここ「さざ波」に集う人からも右翼扱いされるような中で数十年の孤独な闘いを強いられてきました。
わたしは、決して右翼ではありませんが、こと拉致問題に関してだけは、右翼の主張に分があり、左翼にはまったく分がありません。70%以上の人が経済制裁も辞さないという、日本の世論がそれを証明しているのではないでしょうか。この日本の(拉致被害者を助けようという)世論は決して間違ったものではなく、当然のことです。
戦前の日本殖民地主義の犠牲者に対する補償と、この拉致問題がなぜリンクするのでしょうか? 別々に追求するべき問題であり、後先を論ずるべきではありません。