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「北朝鮮問題」討論欄

12/16  とおりすがりNさま

2004/12/18 ロム3

 とおりすがりNさんレスありがとうございます。

社会主義には進歩がないのですね。それが良くもあり、悪くもある。
今は、悪い面ばかりが出ているように思います。

 ここの部分ですが、おっしゃることは良くわかります。しかし、私の疑問は、工業国だった北朝鮮が残っていた日本のインフラを使って、一時は韓国より豊かだった時もあったわけですか・・。たぶんそうなんでしょう。だから日本共産党が騙したわけじゃない。しかし、その豊かさは長くは続かなかったんですよね。それを見抜くことはできなかったのでしょうか?

 同じ社会主義体質の日本共産党に当時は先行きのことを見抜ける筈がありません。

 1950年に朝鮮戦争がありました。韓国は、釜山まで攻め込まれたそうです。当時もその後も南朝鮮は、軍事政権だったし、アメリカの援助を受けていたので、安保反対で革新勢力の盛り上がって居た日本では、南朝鮮の方が仕掛けた戦だと大方の人は思っていたと思います。

 当時は、韓国でも、反アメリカの運動は盛んだったように記憶しています。韓国の青年にまけないように呼応して、日韓条約粉砕にがんばろう。などと、気勢をあげていました。

元が良くても進歩が無かったのですか・・・。それで、元というのはどのあたりの時期のことなのでしょう?

 60年安保が盛り上がったころ、私ははじめて日本共産党を知りました。
 その当時は、中・ソも仲がよかったようですが、数年後、中・ソの間に亀裂が生じてきました。そして、中国で核実験がありました。
 日本共産党は、それを支持したのです。いかなる国の核実験にも反対の社会党との間に亀裂が生じました。

 しかし、中国にも、文化大革命が起きるに及んで中国とも縁を切り、日本共産党は、独自路線を強調するようになりました。 60年代半ば、ベトナム戦争がはじまり、日本共産党の目はベトナムに向けられていました。

 いつから北朝鮮との縁が切れたのかは、定かに記憶していませんが、日本の他党より、ずーと以前に向こうから縁を切ってきたのだと思います。だから、北朝鮮の異常さに気づいたのは日本共産党が一番早かったのではと思います。

 北朝鮮をたたえた時期は、60年代前半までではないかと思います。

で、それが良くもあり悪くもある・・・?良くもある点というのはどこなんでしょう?何か悪いところしか見えなくてすみません。

 生産力の発展は必ずしも、人間に幸せをもたらせるとは限らないとおもいます。北朝鮮を地上の楽園と見誤ったのは、差別のない国だと思ったからでしょう。

 しかし、実際の北朝鮮は、関係国とのしがらみの中でもみくちゃにされている。完全に軍事政権になってしまった。反対に韓国の方は、軍事政権から民政に脱却しました。

 とおりすがりさんがおっしゃるように社会主義は壮大な実験だったと思います。失敗であっても、そのプロセスを全部否定は出来ないと思います。

 手順不同、資本主義→社会主義におだやかに移行すべきところを人為的に社会主義に持っていってしまったので、いったんは、資本主義に戻らないことには、正常にはならないと思います。道に迷ったわけですが、道に迷わなければ味わえない貴重な経験も残るのではないかと思います。いわゆる西側の退廃文化とは、当分無縁な存在ではないかと思います。

 年代など詳しく調べないで、感覚だけのご返事ですみません。