「社会主義には進歩がない」なんて誰が言われたんでしょう?
マルクスかエンゲルス、それともレーニンいや毛沢東でしょうか?
それとも日本のマルクス主義者を名乗る誰か何処かの御用経済学者が言ったんでしょうか?
どこかそのようなデータでもありますか?、共産主義社会とはブルジョワ社会が更に進歩前進し、働くものが搾取されるのではなく社会の主人公として生き生きと働く社会です。
今のブルジョワ社会のように働かないものがぶくぶく肥えまくり、貧乏人はますます貧乏になる社会ではありません。
「各人はその能力に応じて働き、各人はその必要に応じて受け取る」こんな社会です、決して今のような弱肉強食が通る社会ではありません、残念ながらまだどこにも実現されていない社会なのですがー。
共産党の支配する中国でも、その一部分の目覚しい経済発展はありますが、残念ながら取り残された奥地や周辺部での貧困には凄まじいものがあるそうです。
朝鮮社会主義人民共和国でも経済の一部改革によって貧富の格差は拡大しているようです。
お隣の韓国でも同じです都市のなかでも、ソウルと地方の対比でも貧富の格差は隠しようがありません。
日本でもそうですよね、金持ちと貧乏人の所得格差はますます開いています。
グローバル化とか何とか言われて弱肉強食社会が進み、まだ共産主義世界が実現されていないからです。
アホな事をといわれるかも知れませんがこれは事実です。
話題になっている朝鮮半島の事について触れます。
基本的に北半分は鉱山や資源に恵まれ、南半分は農業や義業中心の社会だったと思います。
これが解放後崩れました、東西冷戦の主戦場として朝鮮半島はドイツと並びショウインドーとなったからです。
ソ連は北朝鮮に、アメリカは韓国に各々多額の援助をつぎ込んだのです、だからその間は表面上、北も南も「実力以上」に豊かになったのです。
韓国の李政権や朴など軍事政権にはアメリカから膨大な援助がつぎ込まれました、1965年の日韓条約締結を期に日本の企業も進出しました。
一方朝鮮の金日成・金正日政権は中ソ対立やソ連の動揺、やがてソ連邦崩壊というドラスティックなことが発生し、ごく一部を除き、外国からの援助はストップしました。
韓国でもアジア通貨のなかで経済危機が訪れ一時はIMF管理下におかれ、財閥がバタバタと倒産しました、しかし民主化政策が結局は成功し、万全とは行かないまでも今日の市場が維持されています。
しかし外国からの援助がストップした朝鮮は、体制維持のためその閉鎖性を解除しませんでした、国連加盟や諸外国との国交回復努力はしたものの警戒を緩めないアメリカや日本によって半分国境閉鎖され、その豊富な労働力も資源も活用できなくて、今日の困難に陥っているのです。
決して植民地時代日本の施設などが北に少なく、南に多かったわけではありません。
また朝鮮半島を見る場合、どうしても北と南という地理的条件に囚われてしまいますが、解放後の混乱と朝鮮戦争によって人々そのものが無理やり引き裂かれ、未だ離散家族1000万と言われるように、朝鮮半島は南北がゴッチャな社会に変えられてしまったのです。
斉州島や釜山出身者の在日の人々に朝鮮籍の人が多いように、今の南北は単純に地理的に分割されているのではありません。
だから在日の人でも、本国の南と北の人にも南北平和統一への願いは、私たち日本人が想像出来ないくらいに強いものがあります。
そして最後にしますが、残念ながらこの朝鮮半島情勢に日本共産党が果たした役割は決して多くはありません。
共産党の役割がそんなに大きいものであれば、とっくに南北平和統一は実現しています、心配する事などありません。