自分の意見に合わない人をことごとく「右翼だ!」とレッテルを貼り、切り捨て、北朝鮮の凄惨な現実をまったく見ようとしない人たちは、どうも擁護する相手を間違っていいるのではないのでしょうか?
旧ユーゴのミロシェビッチ、カンボジアのポルポト、中国の毛沢東、ソ連のスターリンと、いずれも数十万人から数千万人を殺戮しました。また、ルーマニアのチャウシェスクや東ドイツのホーネッカーも歴史の審判を免れないでしょう。北朝鮮の金日成・金正日も、また独裁者として歴史の審判を下されるのは明らかではないですか。
ソ連の傀儡政権であった金日成は、多くの傑出した朝鮮独立の革命家、そして日本共産党とともに戦前の絶対主義的天皇制と戦った在日同志たちをことごとく粛清し殺しました。そして全てを殺しつくしたあとに現在の金王朝を確立したのです。政敵をすべた殺してしまったからこそ、世界で始めての「社会主義世襲制」というパロディーが実現したのです。
よく考えてみてください。日本の過去を償うため、血塗られた金日成・金正日政権を擁護していいのでしょうか? この政権は、国交回復や過去を清算することができる正当なまともな交渉相手なのでしょうか? 総責任者である金正日政権を助け延命させることが、本当に北朝鮮人民にとって過去の償いになるのでしょうか。
また、われわれ日本人が戦前の償いを言うならば、戦後金王朝がしでかした、以下のことについても、当然その責任を問わなければなりません。
1、戦後、日本の差別から逃れるため、1960年代に北に帰った在日韓国・朝鮮人とその日本人家族、10万余人の救出(すでに彼らの1/4から1/3が強制収容所に送られるか、殺されているという)。
2、50名から100名は居るといわれる拉致被害者の救出(武力による南北統一政策化から引き起こされ犠牲者)。
3、96年からの金正日の政策によって引き起こされた大飢餓への責任。
私たちは決して「ヒットラーと口付け」をしてはならないのです。もしそれを許せば、北朝鮮人民からも見放され、左翼の未来派ありません。今、すでに左翼はその過ちの付けを払わされているのですから。