小生のホーム ページからの引用です。
<北朝鮮問題>
あるメディアの世論調査によれば、7割の日本人が「偽の遺骨」に憤慨し、北朝鮮 に対する経済制裁を実施すべしという意見を持っているとのことです。実際、最近、 5名の親しい仲間で忘年会を開いた際も、1名はそうした意見を強く主張していまし た。管理人はこうした手段には大きな疑問を持っている為、酒席を避けて、後日、メー ルで問題点を指摘しました。多くの方々が興味を持たれる話題であるので、ここに公 開します。ただ、親しい仲間へのメールですから、少々不穏当な言い方もしておりま すが、その辺りはご配慮をいただいてお読み下さい。
「北朝鮮に対する経済制裁の是非」
1.経済制裁という言葉はいかにも強く響くが、実際に日本が経済制裁を行ったとし て、北朝鮮に何ほどの痛みを与えられるのか?日本からの米の援助は韓国の10分の 1である。全ての北朝鮮の船舶をブロックしたところで、それらの船舶は他国に向か うだけであろう。多くの日本人は、かっての戦争前のABCD包囲陣による経済制裁を想 起するだろうが、今回の経済制裁はその一万分の一の痛みも北朝鮮に与えないだろう。 金正日は鼻先で笑うだけだろう。効果を測れば、今回の日本国民の多くが叫んでいる ことは、経済制裁などに到底該当しない。
2.この「笑止千万」といえる「経済制裁」を唱える国民の声に押されて政府がそれ を実行することは幸いなさそうだが、もし、実行したとすればどうなるか。不足分は 他国によって補填されるであろうし、いずれ、北朝鮮が世界と国交を回復した時に、 日本の発言権は大いに凋落するだけに終わるであろう。日本が得るものはなく、失う ものだけがある。
3.日本はどうすれば良いか?小生に言わせれば実に簡単である。拉致問題も核問題 も先送りにして国交を早く回復し、民間企業の交流を図ればよい。日本では場所の無 くなってしまった土木事業も数多く必要であろうから、多額のひも付き無償援助を実 施すれば、日本の経済にもたちまちに貢献する。今の時代、国と民間ベースの交流が 盛んになれば、拉致問題に関する情報は向こうから流れてこようし、核開発の必要性 など自然に氷解するではないか。小泉首相が2度訪朝して大きな進展はない。この手 段には良い加減に見切りを付ける時機であろう。
4.拉致被害者に対して直接の責任を有するのは、平和に暮らす日本国民を易々と北 朝鮮工作員に拉致され、それを盛んに訴えた被害者家族の声に耳を貸さなかった警察 関係、外務省などである。また、ぼろ漁船にエンジンを4つ積んだだけの工作船に追 いつけない海上保安庁、自衛隊には時速70?の小型ミサイル艇が何十隻とあるのに、 それを海上保安庁に移管もしなかった政府、こうしたところが大責任を有し、当時の 責任者は業務上の刑事責任を問われて当然である。例の拉致被害者家族代表のオッサ ンが声高に北朝鮮を直接非難するのは、日本政府の責任者にとって、まことに好都合 である。小生は、彼が政府の回し者ではないかと疑っている。