あえていいたいのですが、拉致問題解決のための手段として「経済制裁」を持 ち出すことには反対です。
(以下、日朝協会のHPを参照)
http://www.niccho-kyokai.jp/
北朝鮮が、過去日本の平和・友好運動に干渉してきたばかりか、友好運動を分裂さ
せ、また日本の革命運動にも干渉してきたことはいうまでもない事実です。
しかし、拉致問題を解決するのなら、徹底的に外交交渉でいわば「言い逃れ」がで
きないような戦略・戦術を構築することが必要でしょう。すなわち、「約束していた
食糧援助を放棄した」「経済制裁などの措置をとり、わが共和国に事実上の敵対行動
をとった」・・・云々などの口実を与えれば、結果的に解決は遠のくだけではないで
しょうか?
また、経済制裁の効果にも疑問があります。一つ例を挙げれば、現在北朝鮮の「食
料自給率」は日本よりも高い水準にあります。とすれば、たとえ、日本政府の人道援
助を凍結したところで、いわゆる北朝鮮の党・政府指導部とその周辺にいる階層には
国内で生産した食料は十分いきわたることになっても、社会の底辺で十分に生活でき
ていない人に、その影響は間違いなくいくことになるでしょう。そうなった場合、一
般の北朝鮮の国民が、日本や日本人に対して、どのような感情を抱くか、考えたこと
がありますか?かえって、北朝鮮の政府。党指導部から、日本に対する非難の格好の
宣伝材料を与え、そのことがまた、拉致問題の解決を遅らせることにつながるのでは
ないですか?
外交というのは、あくまで一つの戦略として進めるべきであって、結果的に問題の
解決につながらないのであれば、何の意味もなさないと当方は考えます。いかがです
か?