拉致問題がマスコミや政界で取り上げられたのは、下記の時期からでしょう。
----------------------------------------
【産経新聞】1980年1月7日付朝刊 1面
http://nyt.trycomp.com/nenpyo/siryo08.html
※これが最初の拉致事件の報道です。
----------------------------------------
----------------------------------------
【91参院・決算委員会】1980年3月24日
公明党・和泉照雄 参議院議員の質問
http://nyt.trycomp.com/hokan/0023.html
※これが、最初に国会で拉致問題が取り上げられた時です。
市川修一さんと増元るみ子さんは創価学会の勉強会で知り合った正真正銘の創
価学会員でした。弟の増元照明氏(自身は学会員ではない)が公明党に要請し、
国会で取り上げられました。
しかし、ここでの質問は「若い男女の蒸発事件」と言うことだけが取り上げら
れ、北朝鮮との関連はまったく触れられていません。この経過について、のちに
増元照明氏が「公明党は学会員拉致被害者を見捨てた!」(週刊文春平成14年11
月28日号より抜粋)でその経過を述べています。
----------------------------------------
----------------------------------------
【112参院・予算委員会】1988/03/26
橋本敦議員(共産党)の拉致事件についての質問
※この時、初めて政府が拉致問題での北朝鮮の関与を認めた。
■橋本敦議員の質問(要旨)
「それ(李恩恵=リ・ウネが拉致されたこと)が事実はっきりいたしますと、 これはまさに外国からの重大な人権侵犯事件であり、我が国の主権をも侵害する 重大な事犯の可能性を含んでいる重大な事件である。ですから、当然本人の意思 を確認して、主権侵害の疑いがあれば原状回復を要求するなど、政府としての断 固たる措置をとる必要がある」。
「突然姿を消すという事件が立て続けに起こっている。(78年の七月七日に福 井県の小浜市[地村・浜本]、同年七月三十一日に新潟県の柏崎市[蓮池・奥土 ]、同年八月十二日に鹿児島県[市川・増本]、4つ目に富山県で起きました未 遂事件)で起きた事件について(略)当然これは誘拐された、こう見るのが当然 だと思いますが、どうですか」。
「話は変わりますが、大阪でコックをしていた原(敕晁)さんという人が突然 誘拐されたらしくて所在不明になった。この原氏と名のる、成り済ました人物が 逮捕されてこのことがはっきりしてきたという事件があるようですが、警察庁、 説明してください。」
●これらに対する政府答弁
国務大臣(梶山静六)「昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐 らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではご ざいますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を 尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございま すが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります」。
国務大臣(宇野宗佑君)「ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、 全く同じでございます。もし、この近代国家、我々の主権が侵されておったとい う問題は先ほど申し上げましたけれども、このような今平和な世界において全く もって許しがたい人道上の問題がかりそめにも行われておるということに対しま しては、むしろ強い憤りを覚えております」。
■橋本敦議員の質問のまとめ(要旨)
私はこの問題は、日本国内において断固としてこういった不法な人権侵害や主 権侵害は許さない、この男女を救わねばならぬという国民世論がしっかり高まる ことと、国際的にも相手がどこの国であれこんな蛮行は許さぬ、そして誘拐され た人たちは救出せねばならぬ、それが人道上も国際法上も主権国家として当然だ という世論が大きく沸き起こりまして、こういう世論の中でこそ、命の安全を確 保しながら捜査の資料を次々と引き出し、捜査の目的を遂げ、そして法律的にも 事実上もきちんと原状回復を含めた始末をする、こういう方向が強まると思うん ですね。隠してはいけない。恐れてはいけない。我が党も、相手がどこの国であ れテロや暴力は一切許さないという立場で大韓航空機事件でも対処しているわけ ですが、そういう立場で、これらの人たちが救出されること、日本政府が毅然と した対処をとることを重ねて要求したいのでありますが、そういう問題について 法務大臣の御意見を伺っておきたいと思います。
------------------------------------
南雲和夫さま、このころの共産党は素晴らしいですね。私もこのころは何も疑
わずに寝食を忘れ、それこそ、24時間共産党の活動にまい進しておりました。し
かし、共産党は徐々に変質し、今日の姿に至っております。
現在私は、あまり時間がありませんので、あなた様へのご返答は遅れますがご
了承ください。「日本共産党が被害者の家族を見捨てた」という点について、私
のつたない頭脳で過去の資料を引っ張り出して発言していきたいと思っています
。
私は一介の労働者に過ぎませんから、過去の資料を整理し、理論的にまとめる
事などは得意ではありません。ただただ、反論が遅れることをお許しください。