12/9の「横田めぐみさんの生死を問うこと」として、長壁さんがいつもの論陣 を張っている。要約すると次の6点。
1と2は、氏の思い込み以外のなにものもない。やがて歴史が証明するであろう。 南進政策のもと、金父子が直接指揮してきた数々の国際的無法行為がやがて暴かれる。 今、大韓航空機爆破事件が俎上にのりつつある。蜂谷真由美という名の日本人を装っ た工作員=金賢姫の犯行とされたが、これに対し、金政権は事件への関与を否定、韓 国による自作自演だとして反論してきた。地村証言により金玉花=金賢姫が明確にな り北の反証が崩れかかっている。
3と4については、氏の基本的スタンスを問いたい。
要は、金政権の人権抑圧政治・失政がもたらしたによる北朝鮮人民の窮乏化につい
て一切触れず、金政権の現状を全て是認していることから出発している。北朝鮮=善、
日米=悪、あるいは、北朝鮮=平和勢力、日米=戦争遂行勢力の単純構造の上に成り
立っている。
氏が党員でなければとやかく言わない。そういう考え方もあるかなで終わる。れっ きとした日本共産党員が、民主主義、社会主義、共産主義と縁もゆかりもない、封建 的暴君の抑圧執政を是認しているのが何とも不可解である。いまだに、友党関係なの か?まさかあの国を理想郷としているのではないとは思うが。
日本共産党が対北朝鮮政策で明らかに失敗し、選挙で大敗を喫した。日本共産党は、 かっての兄弟党の変節に対して、人一倍批判を展開しないといけない宿命を負ってい る。ここをあいまいにする間は、有権者の支持は夢のまた夢に終わる。
6と7については、今後の日朝関係のあり様に関係する。
李敬宰、河炳俊氏起草による「在日韓国・朝鮮人の声明」が以前出された。
『日本は過去の植民地支配を反省したというが「責任者処罰」「謝罪」「真相解明」 「国家賠償」など、全て曖昧にしてきた。北朝鮮側も、これを真似て、拉致事件の 「真相解明」などを曖昧にしようとしているのだ。北朝鮮側はこれで日本側からの反 論はないと踏んでいるが、しかし、植民地支配の被害を受けてきた朝鮮民族だからこ そ、拉致事件は誠実に「謝罪」と「真相解明」し、そして国家賠償をすべきではない か。拉致事件の「解決」で未来に禍根を残さぬよう厳しく指摘する』
私は、この声明に対して、枝葉末節は別にして基本的に賛成する。主旨は、拉致事 件の正しい解決と、正しい日本の過去の清算は両立しなければならないこと。この視 点で、拉致被害者活動を支援していくことが求められる。拉致被害者の活動を敵視す るのはもってのほかだ。日本共産党中央も傍観はしているものの敵視はしていないは ずだ。