南雲和夫さん、遅くなりました。
日本共産党と朝鮮労働党とは、1972年、金日成60歳誕生日に「贈り物運動」を日本
共産党へ強要(党本部・全都道府県委員会・地区委員会・民主団体にも直接乗り込む。
その尖兵として朝鮮総連が暗躍)し、朝鮮労働党との関係断絶しています。
1983年のラングーン事件や1987年大韓航空機爆破事件では、政府・与野党より先に
北朝鮮を批判しています。
それが、いつの間にか北朝鮮と「意見の違いがあった場合でも敵対的な論争をしな
い(2000年10月『朝日ニュースター・志位委員長は語る』から)」という発言に変わっ
ています。
今までラングーン事件・大韓航空機爆破事件・拉致犯罪で北朝鮮を公然と批判し、
人権侵害、主権侵害、国際法違反と政府を追及していたのに、末端党員も知らない間
に朝鮮総連と復交をしています。以前は「まず国交回復を」「拉致は疑惑の段階」な
どと、生ぬるいことなどは一言も言ってません。
もそも朝鮮総連とは、幹部のほぼ全員が朝鮮労働党の党員で、日本の出先機関の役
割をしています。また拉致工作の日本側の実行部隊であったことも明らかになってい
ます(元総連幹部・韓光煕『わが朝鮮総連の罪と罰』、金昌烈『朝鮮総聯の大罪!』
に詳しい)。
1999年1月と11月に、不破委員長が国会で「前提なしの日朝交渉を開始せよ」と質
問しています。
【赤旗ホームページ】
日朝関係めぐる不破代表質問
また2000年11月20日、日本共産党第22回大会に朝鮮総連代表を来賓招待し、メッセー
ジを受け懇談もしました。これでは、そもそも朝鮮総連と一体である朝鮮労働党との
復交も事実上行われたのではないかと疑われても仕方ありません。
【赤旗ホームページ】
不破委員長、朝鮮総連代表と懇談
この辺から「拉致問題はあるが国交正常化が第一だ」という現在の路線が出て来た
のではないでしょうか。
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【赤旗ホームページ】から
2002年9月12日、志位委員長の「拉致は疑惑の段階」発言。
上に対する共産党の反論など
事実ねじ曲げた公明党の党略的な攻撃に反論します
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れらの変遷は、拉致被害者や北朝鮮に家族がいる在日の方、脱北者の方々、またそ
の支援者だけではなく、多くの支持者からも「共産党だけがまともなことを言ってく
れてたのに」という思いを強くしました。
ましてや、拉致工作の犯人でもある朝鮮総連と付き合うに至っては……なんと言っ
たらいいのでしょうか?
やはり、拉致被害者は見捨てられたのです。
また、さざ波通信には別の角度からの批判もあります。ぜひお読みください。
【さざ波通信】
北朝鮮による日本人拉致問題と日本共産党