北朝鮮に経済制裁を、世論調査では7割がこう答えている。横田めぐみさんの遺
骨が別人のものと判明したことを契機に政府部内で経済制裁を施与と言う声が高まり
それが世論に反映したものである。小泉はもう少し様子を見るとたずなを締めている。
私は、こうした動きの全体が北朝鮮攻撃の世論操作であると見るのです。最近の政府
のすることが朝鮮戦争へと向かっているのだが、それを国民世論を動員してやろうと
している。そのような情勢の中で左翼までが経済封鎖や北朝鮮に軍を出せという声が
出てきていよいよ1930年代に時代が遡ろうとしていることが感じられます。
北朝鮮に対する経済封鎖は戦争を意図的に挑発する以外何ものでもありません。散々
痛めつけて「かかって来い」という態度なのです。これはアメリカが何時も使う手です
が、それを踏襲しているのです。考えても欲しい。いくら無法とはいえたった一人の
拉致被害者のために経済制裁をすれば朝鮮人民がどれほど苦しむことになるかを。今
日の世界経済の中である一国を経済封鎖をすればその国は原始時代に入ってしまいま
す。一国社会主義の不可能性はそこからくるのです。(これは別の論でスターリン主
義として前に投稿しました。)もしあなた方の想像力が乏しければ、こう考えればい
い。日本が経済封鎖をされ、石油も食料も輸入できなくなればどうなるかと。経済封
鎖とは長期的な大量殺人である。そんなことが「窮鼠猫を噛む」ように仕掛ける戦争
挑発でないといえるだろうか。今まさに東洋では朝鮮戦争の危機が強まっている。そ
の主役は日本帝国主義である。