わざわざピョンヤンから来ていただいたらしいので感謝感激です。
色々と後継者問題複雑だそうですが、貴方のように「おおらかな」お人が後継者なら朝鮮の人々にも明るい近未来も訪れると思います、安心しております。
さて前提条件はさておいて、これは何回も繰り返しとなりますが、朝鮮半島には拉致家族の方々は勿論ですが、今もかつての植民地時代言い知れぬ被害を受けてきた人々が、おそらく数万・数十万と存在されています。
軍隊慰安婦とされた女性、勤労挺身隊として強制連行・強制労働させられた人々、軍人として軍属として徴用された人々、そして既にこの為遠い異国で祖国を夢見ながら亡くなった人、帰国してもその体験が元で亡くなった人など、朝鮮半島には北も南にも未だ「煩」を晴らすことなく生き、そして霊として彷徨い歩いている人たちが存在します、この人たちにとって「冬ソナ」や「韓流ブーム」など腹ただしいうわべだけの現象に過ぎません。
そして年老いたこれらの人たちの大半は拉致被害者の方とは違って、殆ど声を出さずに我慢しておられます、これは拉致問題と同じ消す事の出来ない現実です。
拉致問題が仮に朝鮮による加害だとしても(拉致問題そのものが本当に朝鮮の行為であったかどうか疑問視する声も出ています)この日本はその数百倍の加害を加えているのに未だ清算していないのです、これは決して拉致問題が解決してから手をつけていいことではありません。
そういえばかつて村山内閣が国家的責任を取らず、民間の形式をとって幕引きしょうとした「アジア女性基金」は何ら問題解決していないのに、昨年早々と無責任に「無事解決した」として口座すら閉鎖してしまいました。
これが軍隊慰安婦問題に対する日本政府の居直り以外のなんなのでしょうか?
いずれにせよ拉致問題と植民地時代の未清算事項はどちらも「現在の事」であり、決して「過去の事」ではないのです。
そしてどちらも何はさておいて、早急に解決すべき問題事項なのです、いちいち条件をつけていいことではないし、小泉純一郎や安倍晋三のように自らの政治的野心のために拉致被害家族を利用してはならないのです。
そして国交正常化の件、正男さまは何か将来を見通せるような霊力でもお持ちなのでしょうか?流行の何処かの占い師みたいに仰っていますが、国交を開く事は全ての前提条件なのです、交流が深まるかどうかもやり方次第です。
まだ戦争状態にある韓国と朝鮮とは南北首脳会談の後、日本で想像する以上に経済的・政治的交流が深まっています。
あのヒュンデ(現代)の会長さんの、牛何百頭を休戦ラインを超えて送り込む決断はすごかったと思います。
トヨタの奥田さんにそれ位の勇気と決断力があれば、東アジアにおけるトヨタのシェアと利益はもっと上がったでしょう。
北も南も同じ民族で、1000万の離散家族が北と南にいてお互い呼び合っているという世界で唯一民族が分断支配されている異常な国なんです。
東京と大阪の家族が分断されていることを想像して下さい、そしてその原因にこの日本がかんでいる事を考えて下さい。
幻想でもなんでもない厳しい現実の姿です、これを解決しないで人間の叡智等と云えますか。
そういえば今度のインド洋大津波でやっと政府外務省は真実を報道しました。
死者が10数万人にのぼり、スエーデンなど五・六千人の被害者がいると発表しているのに、日本は「十数人の被害」と政府もマスメディアも発表してきました、ところが正月三が日が開けようとする3日、なんと「外務省などに問い合わせが来ている被害者の問い合わせは680人にも及ぶ」とやっと真実の一部を公表したのです。
イラク情報と同じくインド洋大津波にも日本政府は報道管制、情報コントロールをしていたのです。
親族や友人が何日経っても帰って来ない人々の悲しみが、このようにコントロールされていいのでしょうか?
拉致問題にも様々なものが隠されています、こんな私たちの命を粗末にする政府なんて信用出来ますか?やはり私たち自身の情報を持ちたいものです。
政府や小泉、安倍などに躍らせられないようにしましょう。
もし正男さまが仰るように「国家主権」があるというならまず「戦前から引きずっている現実」を解決しましょう、拉致問題も同時に解決すればいいのです。
「拉致問題が解決しないから他の事をやらない」とは情けない「国家主権」ですね。
そういえばこの事も気にかかるな、遠いイラクには「復興人道支援」として税金を何百億円もつぎ込むのに、身近で餓えそうな朝鮮の隣人には人道支援を拒否する、もし朝鮮で餓死する人がでて来たら「それは金正日政権の責任だ、知らない」というのでしょうか?アメリカを始め人道支援を止めた国はないのですよ。
将来全てが正常化された時,朝鮮の人々からこの国は尊敬されるとお思いですか?日本へ対する「煩」がないとお思いですか?
それが日本人の「叡智」なのでしょうか?