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「北朝鮮問題」討論欄

1/20 後退して行く社会主義についての釈明

2005/01/27 ロム3

 拙稿、「後退して行く社会主義とは」について、銀河さんからは、全く思 いもよらない批判をうけました。
 また、幻さんの解釈も私が意図したものとは違っていました。
 こういう風に二人の方に違った意味に受け取られるのは、私の文章がつたない からでしょう。

 ただ一人、原仙作さんは、私が意図したとおりに受け取って下さって、フォ ローもして下さって、有り難く感謝申しあげます。

 そんな訳で私の意図するところを再度違った角度から論じてみようと思いま す。

 社会主義者の本分は、社会主義社会を実現することにあるわけですが、何のた めに社会主義を実現しなければならないかと言いますと人権を守ることに目的が あると思います。

 従いまして、社会主義者は何よりも人権主義者でなければならないわけです。

 ここに二つの論があります。1.社会主義にしなければ、人権は守れっこない という論と、2.人権を守って行けばいつかは社会主義は実現出来るという論で す。

 しかし、過去の社会主義者は、どちらかというと前者の権力志向ではなかった かと思います。権力を取ると、今度は権力を守ることに必死にならざるを得ませ ん。そして、悪いのは、社会主義を脅かす資本主義だということになります。

 権力内部にも権力闘争が生じてきます。いったん取った権力は手放せば国も乱 れるので、対立者を粛清せざるをえません。そうしなければ国家が破滅してしま います。

 そういう社会主義社会の権力主義の一部に組み込まれたのが、北朝鮮の悲劇だ と思いますし、そういう社会主義を鼓吹してきた我々にも責任の一端があると思 い、むしろ北朝鮮人民に申し訳ない気持ちをこめて書いたものでした。

 1.の方法しか社会主義に持って行く方法はなかったのか、2.の人権主義を 守りながら、社会主義にだんだんなって行く方がいいではないかというのが、私 の現在の考え方です。そのせいか私の行動も政治優先ではなく、大衆活動優先に なっています。  政治が必要ない。ということでは決してありません。

 権力は自分から進んで取るよりも、転げ込んでから受け取る方がいいと思いま す。権力者は何かと大変だと思います。
 金正日だって、いつ寝首をかかれるかわからないし、産業を興し市場経済に 持って行こうとすれば、中国にじゃまされたりもしてる見たいだし。

 どこか我々が遊びに行くにも大勢だとリーダーが必要です。リーダーに向いて 居る人がいるとすぐ話がまとまりますが、誰もリーダーになり手がないと、言い 出しっぺがリーダーにならざるを得ません。権力なんてその程度でいいのではな いかと思います。

 権力志向主義の20世紀の社会主義は誤っていたと思います。
 日本共産党もやっとそこに目覚めかけているようにも見受けられます。