現代コリア研究所所長・佐藤勝巳といえば、かつて日朝協会新潟県連事務
局長として在日朝鮮人の帰国運動に積極的に取り組み、その後上京して日本朝鮮
研究所事務局長を歴任したことは知られている。その後日本共産党を離脱した後
に今度は反北朝鮮・反共産主義の立場で『現代コリア』(『朝鮮研究』から改題)
を中心に活動し、現在北朝鮮による日本人拉致被害者を「救う会」の会長とし
て、経済制裁キャンペーンの急先鋒に立っている人物であることも周知の事実で
ある。
さてこの人物、日本人拉致被害者やその家族の人権にさも立ったかのような著
作や発言をメディアを通じて行っているが、元来この人物が、そもそも拉致被害
者の「人権」など語る資格がない人物であることは、案外知られていない。
かつて朝鮮人「従軍慰安婦」問題が日韓両国で問題化した際、佐藤は補償に反
対する論調を『現代コリア』『文春』メディアを通じて垂れ流したばかりか、
「謝罪すればするほど悪くなる日韓関係」などとした座談会でも、こうした戦後
補償運動を事実上罵倒するような発言を行ってきた。このような人物にそもそも
「拉致問題」で「人権」など語る資格はないことは明白であろう。
ちなみに佐藤に昨年ある集会で質問した際、「後で回答する」旨返事をもらっ
たが、数ヶ月経過しても未だに返事はなかった。そこで研究所に問い合わせたと
ころ、応対した「ナガノ」と名乗る女性は当方の問い合わせに笑って対応するな
ど、不謹慎きわまる対応をとった。まさにこの研究所とその所長の体質を象徴す
る出来事であった。