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「北朝鮮問題」討論欄

「戦争」がすぐそこに来てる、米軍の北朝鮮先制空爆

2005/05/09 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 共同通信がアメリカのNBCテレビの報道として、「北朝鮮(共和国)が準備して いる伝えられる核実験を阻止するため、米軍が実験場など核施設への先制空爆を行う、 緊急作戦計画を既に立案している」と報じている。
 これは少し前に出た、「北朝鮮の核施設と思われる場所から煙が出なくなったので、 原子炉の稼動を停止し、使用済み燃料棒からプルトニュウムを抽出しているのではな いか」との複数の報道を根拠にして、またぞろ噴出している北朝鮮の核武装の脅威論 ではあるが、なんとはない、その「先制空爆」の準備とは、昨年9月以降、米国防省 がグアムとインド洋のディエゴルシアに駐留する、B2ステルス爆撃機とF15戦闘機を 警戒態勢に置き、核施設除去の緊急作戦計画が発動されれば、何時でも北朝鮮爆撃を 実施できる状態にしている事の再確認報道であり、別に目新しいものではなかったの だ。
 しかしこれは「6ヵ国協議」という不平等会議を、北朝鮮がまともに刃向えば、核 であれ何であれ、米軍が既に北朝鮮へのイラク型先制空爆態勢を取っていることが、 アメリカのメディアによって再確認され、アメリカ国民に宣伝されたことでもある。
 9,11以降アメリカブッシュは、アフガンでももイラクでもこれと同じような国 内宣伝をやり、そして先制攻撃に踏み切った。
 北朝鮮戦争、第二次の朝鮮戦争の危機が、より一層身近なものになって来たのであ る。
 5月7日自衛隊は、私たちの15日間にも及ぶ連続した派兵中止申入れ行動にもか かわらず、また家族や市民の嘆きや心配をよそに、200人の第一陣を「関空」から イラクに派兵した。
 しかも今回の派兵は、今まで「人道復興支援」の目玉であったイラクの人々への 「給水活動」を完全にはずした、治安対策を中心とした文字通りの武装派兵である。
 ブッシュの匙加減によって、帰国した彼らが北朝鮮侵略戦争の先兵として、朝鮮半 島に送り込まれないよう、より一層派兵阻止の闘いを展開したいと思っている。