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「北朝鮮問題」討論欄

やがて歴史が審判する。

2005/11/10 正義味方 50代 会社員

 拉致問題の日朝交渉が再び始まった。この拉致問題の対処の誤りと日本共産党の凋落・停滞は密接不可分のものであろう。この拉致問題に対する共産党の態度は一貫して、筋の通らないものである。やがて、近い将来歴史の審判が下る日が来るだろう。その理由を以下に述べる。

1.日本共産党は公的に拉致被害者の救出活動に一貫して背を向け続けた。拉致被害者家族に対して、激励はおろか、接触すらしなかった。

2.拉致は国家主権の侵害である。日本共産党は「日本国民の生命を守る」ことや「国家主権の維持」の上に、世紀の人権抑圧の党・政府を置いたことになる。亡国政党といわれても、反証できるものではない。

3.日本共産党は在日朝鮮・韓国人の帰国事業を支援したが、帰国先が社会主義とは無縁の「人権不毛」の凍土の共和国であることが判明し、その惨状が明るみになってかも、黙殺し続けた。帰国者の中には、かっての日本共産党員もおり、その子孫達が決死の脱北を図っている。今起きて  いるこれ等の惨状についても見て見ぬふりをしている。

4.「人権抑圧、収容所の送りの惨状」「生存の自由を求めての決死の脱北」「脱北先、中国での流浪、抑圧等の惨状」について、事実上黙認している。悲惨な民衆の群れよりも、弾圧する「社会主義政党=朝鮮労働党及び中国共産党」を事実上、擁護する態度をとってきた。

 これ等、人権に関わる重要案件について「兄弟党」にもの申せないに日本共産党に何の価値があるのか?

5.対北朝鮮に対する対応方針は、なし崩し的に変質させた。大韓航空機爆破事件での原則的対応を事実上、逆回転させ、金政権・総連を話せる相手(友党)と位置づけた。

6.有為な専門家を追放した。兵本達吉氏や萩原遼氏のような、気骨があり、かつレベルの高い専門家を追放した。これでは党内に北朝鮮・韓国問題に真剣に取り組む意欲は到底生まれるはずがない。

7.対北朝鮮・拉致に対するこれまでの政策を撤回し、新たな方針を打ち出さない限り、国民の支持は得られない。「日本国民の生命を守る」ことに、身を呈してこそ支持が得られる。かって、社会党は「北朝鮮が拉致等をするはずがない」という立場を取り続けて、顰蹙を買い、結果、大敗北を喫している。それを国民は皮膚感覚として感じとった。日本共産党も似たような「疑惑の段階」を言いつつけ、拉致被害者の帰国を目の当たりにして、赤恥をかくことになったが、すり替え、誤魔化しですり抜けた。が、選挙結果ではそれ相当の打撃を受けた。

8.これ等の一連の対応は、決して消すことの出来ない歴史の事実として残る。どこかで、総括して舵を切り直さなければ未来はない。

9.民主集中制の日本共産党が正しい軌道に戻る方策はあるのだろうか?唯一執行部の退陣だけがそれを可能にする。対北朝鮮政策、選挙政策数々の失敗を繰り返してきたが、このまま行くと、その先に待っているのが「党の衰退・滅亡」である。存在価値・理由のない組織は、なくなっていくのが、歴史の法則である。

9.現執行部=3役は、もうろくしたとしか考えられない。こと北朝鮮問題に関しては、筋が全然通っていない。筋をとおすことが、日本共産党の真髄ではなかったか?立党の精神に戻り、再建できるかどうかは、ひとえに現執行部、とりわけ党3役の潔い退陣に全てがかかっている。

10.悪名高い民主集中制下では、残念ながら「自身」が自覚的に退場することがない限り、改革バネは効かない構造になっている。党3役にかすかに共産主義の良心のカケラが残っているならば、その潔い退陣こそ、日本共産党の「衰退・滅亡」から救う唯一の道である。