<正義味方様へ、『マオ』には疑問があります2006/07/07 本田 40代 求職中>と<チアン・ユンの「マオ」の世界と北朝鮮(正義味方)>を読ませていただき、両方とも大変勉強になりました。
人のふんどしで相撲をとるようで申し訳ないのですが、実は私も「マオ」は読んでないのです。読んで見たいとは思っているのですが、直ぐに読むほどの必要性のある本だとは思えないので、いづれ街の図書館で借りて読もうかと思っています。以前にチアン・ユンのワイルド・スワンを読んだことがあり、文革を背景とした自叙伝は大変面白かったです。でも私はかなり前から、文革や文革以後のマオには全く否定的な考えでしたから、衝撃的ではありませんでした。
<正義の味方>さんの「マオ」の要約は判りやすく、私の予想通りです。歴史の事実としては、本田さんの指摘の通り「マオ」は多分問題だらけなのでしょう。でも毛沢東への幻想をぶち壊すには、もってこいの本なのでしょう。私にも経験があります。フルシチョフの「スターリン批判」で、スターリンへの幻想が崩れ去った時の衝撃は、本当に「目から鱗」でした。それからは、レーニンでも、毛沢東でも、さらにはマルクスでも、疑問符をつける癖がつきました。でも彼等が世界史のなかで果たした役割は否定しません。ただ政治権力は必然的に人間を堕落させるという思いです。
でも「マオ」は読まないことにしました。お二人の投稿文でわたくしには充分です。