今回の北朝鮮のミサイル発射は、言うまでもなく許しがたい蛮行であった。中・ロとも共同して国際批判を強めることが不可欠である。
しかし、経済制裁を含めて制裁措置を決定することには問題がある。大事なことは、「日・朝宣言」に立脚して平和条約を一日も早く締結することであり、かつ朝・韓の平和的統一の早期実現を強く支援していくことである。
いわゆる拉致問題は、こうした取り組みと並行してこそ解決していくのが早道だと確信する。経済制裁で威圧して解決の強行を計るのは、何らの建設的成果もえられないことが明白である。悲痛な日々をおくっておられる横田夫妻たちを救出するのも、この方途以外にはない。