これはある韓国のマスメディアの記事のひとこまである 。
「もう韓国人旅行者は日本の電気街(秋葉原)には行かない。 行くのは温泉とゴルフ場だ。」
それはそうだろう。韓国のサムスンやLGはすでにソニーや松
下を越えたと思っている。現代自動車はGMやフォードの苦戦を
片目に見ながら国内で磐石の地歩を築いた。もちろん内部的に
さまざまな問題を抱えてはいるが、日本やアメリカの企業にヘ
イコラする必要を感じていない。
そして「地震大国日本」に比べ、しっかりとした大陸プレー
トに覆われた朝鮮半島に大地震はまずない。
その代わり温泉が少ないから韓国人ツアー客は別府の温泉に
行ったり、閑古鳥が鳴く日本のゴルフ場で楽しむ。
急激な「円」の対ウオン安がこれに拍車をかける。
日本の若者達が「嫌韓流」マンガなどで意図的な情報を一方
的に押し込まれる中で、韓国の若者達は冷静に日本を見ている
。
そういえば相当にソフトだが韓国人マンガ家による「嫌日マ
ンガ」が書店に並んでいた。しかし「嫌韓流」とは違い、結論
は韓日友好と共同での東アジアの平和構築を願う前向きのマン
ガである。これでも負けている。
すでに「死に体」になって久しい日本の労働運動や学生運動
に対し、韓国の若者はそれこそ世界水準を引っ張る形でそこに
登場し、頑張っている。
民主化と市民運動出身が売り物のはずの盧武鉉政権は、逆に
彼らから総スカンを食い、批判され、冷笑される存在だ。
韓国では中庸は支持されない、白黒をはっきりする方が好ま
れる。
今回のテポドン騒動で日本はより一層、「アジアの孤児
」ぶりを発揮してしまった。戦後60年余りの平和志向が本物
でなかったことを、アジアの人々に見せつけた。安倍らが言う
「国際社会の支持」なんてイコール「アメリカの支持」以外の
なにものでもない。
さて、アジアの孤児「日本と朝鮮」は、今後どこに行くのか
。