たぬたぬさんの「内地(日本)に引っ越してきたのは彼
らの意志です」というのは正しいと思います。
戦時中、内地における朝鮮人の人口が激増したのは1939
年半島からの渡航制限が撤廃されたことが原因でしょう。
その形態は自由募集・官斡旋・徴用などで、そこに「公権力
の介入」があったことは日本政府も含め誰も否定はしていませ
ん。
ただし厳密に強制連行と言いえるのは徴用だけで、その他の
人たちは基本的に自分たちの自由意志で海を渡ったものです。
そしてこれらの人たちは、敗戦後GHQの指令によりそのほ
とんどが計画的に送還されています。「公権力の介入」によっ
て連れてこられた人たちほど優先してです。
「在日1世の大半は、戦前から日本に住みつづけているか、
戦後、密航できたのかどちらかであるということ。これらは研
究者の間ではすでに定説となっている」(「コリアン世界の旅
」野村進 1996 講談社)というのが真実でしょう。
ちなみに、戦後密入国した人たちは在日の数割(一説には半
分)に達するようです。
それから、朝鮮総督府の土地調査事業で土地を奪われた農民
が、仕事を求めてやむなく日本に渡ってきた、というのも大き
な事実誤認です。
土地調査により総督府が接収した土地は全耕地の3%で、日
本人農業者・東洋拓殖会社が買収・開墾した土地は全耕地面積
の5.7%にしかならないからです。
では何故日本にやってきたのか?それは総督府の近代医療・
衛生施策の成功で人口が爆発的に増え、その朝鮮の過剰人口が
移民を促したというのが真相でしょう。
酷い搾取略奪で生活ができない状態で、何故半島の人口が2
倍にも増え得るのでしょうか。
従来の過酷な植民地統治史観には、再考が必要なように思わ
れます。