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「北朝鮮問題」討論欄

在日の由来について

2006/10/02 村田 20代 学生

 たぬたぬさんの「内地(日本)に引っ越してきたのは彼 らの意志です」というのは正しいと思います。
 戦時中、内地における朝鮮人の人口が激増したのは1939 年半島からの渡航制限が撤廃されたことが原因でしょう。
 その形態は自由募集・官斡旋・徴用などで、そこに「公権力 の介入」があったことは日本政府も含め誰も否定はしていませ ん。
 ただし厳密に強制連行と言いえるのは徴用だけで、その他の 人たちは基本的に自分たちの自由意志で海を渡ったものです。
 そしてこれらの人たちは、敗戦後GHQの指令によりそのほ とんどが計画的に送還されています。「公権力の介入」によっ て連れてこられた人たちほど優先してです。
 「在日1世の大半は、戦前から日本に住みつづけているか、 戦後、密航できたのかどちらかであるということ。これらは研 究者の間ではすでに定説となっている」(「コリアン世界の旅 」野村進 1996 講談社)というのが真実でしょう。
 ちなみに、戦後密入国した人たちは在日の数割(一説には半 分)に達するようです。
 それから、朝鮮総督府の土地調査事業で土地を奪われた農民 が、仕事を求めてやむなく日本に渡ってきた、というのも大き な事実誤認です。
 土地調査により総督府が接収した土地は全耕地の3%で、日 本人農業者・東洋拓殖会社が買収・開墾した土地は全耕地面積 の5.7%にしかならないからです。
 では何故日本にやってきたのか?それは総督府の近代医療・ 衛生施策の成功で人口が爆発的に増え、その朝鮮の過剰人口が 移民を促したというのが真相でしょう。
 酷い搾取略奪で生活ができない状態で、何故半島の人口が2 倍にも増え得るのでしょうか。
 従来の過酷な植民地統治史観には、再考が必要なように思わ れます。