投稿する トップページ ヘルプ 北朝鮮の愚かな独裁者が、また馬鹿な事をやってしまった。。核実験である。核開発と核の保有には断固として反対しなければならない。
ところで、北朝鮮のこの独裁者は何でこのような馬鹿な事をやったのだろう。
第一に旧ユーゴスラビアやイラクが攻撃されたのは、核兵器を持っていなかったからだと考えたのではないだろうか。
第二に核実験をやったインドやパキスタンに対する経済制裁も数年で解除されているので、同じように解除されるだろうし、一とも関連するが核を持てば攻撃されなくなると考えたのではないだろうか。
第三にブッシュ・小泉政権の下で進められた日米軍事同盟強化が北朝鮮の危機感を強めた。
とにかく、イラク問題に見られるようにアメリカの理不尽な行動も原因の一つであることは間違いないだろう。
NPT(核拡散防止条約)は本来核保有国の核軍縮を義務付けていたはずだ。それがいつの間にか核保有国の核開発は野放しになり、非核保有国が核開発をしたときだけ、制裁を課すアメリカを中心とする核保有国の特権を維持するだけの不平等条約に変質させられてしまった。その上アメリカの都合で勝手に運用されている。なぜ、中東諸国には核を放棄させてイスラエルだけ許すのか。
北朝鮮だからどのような使い方をするのか分からないというのは理由にならない。他の国ならいいのか。民族意識が高まりアメリカの横暴に対する反発が強まれば同じようなことは繰り返されるだろう。どのような使い方をするのか分からないのはどの国も同じだ。しかし、結局アメリカの同盟国イスラエルのような国だけしか制裁を受けずに新たな核保有国になる可能性はないのではないか。全ての国に核武装の解除を要求すべきではないだろうか。
国連で北朝鮮に対する経済制裁が議論されている。日本独自の経済制裁も行なわれる。しかし、それで問題の解決に近づくのだろうか。経済制裁が効果をあげるためには、そのような事態に為政者が絶えられない、という前提が不可欠だ。北朝鮮の為政者には、そのような認識は全くない。
この国は戦前の日本と全く同じ体質だ。厳しい制裁処置は北朝鮮の経済や生活に大きな影響を与えるに違いない。その際、最も影響を被るのは一般の国民だ。戦前の天皇の生活が国民の生活とは関係なかったように、この独裁者の生活には政権が崩壊するまで、何の影響もないだろう。
戦前の日本がそうであったように、対外的緊張の激化は、北朝鮮国民の敵愾心と警戒心を高め、政権への支持と依存を高めるだけだろう。そしてこの政権の基盤を安定させることになるだけだろう。場合によっては「第二次朝鮮戦争」のきっかけともなりかねない。
核武装論者、安部首相は、憲法改正、教育基本法改正の突破口に利用しようとするだろう。できるだけ多くの人にその危険性を訴えよう。再び「いつか来た道」に踏み込むのを断じて許してはならない。