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「北朝鮮問題」討論欄

米・朝二者協議

2006/10/13 カズ 50代

 日本共産党の井上哲氏が参院予算委員会で北朝鮮「制裁」をエスカレートさせる議論は正しくないとして、「関係諸国間の対話を促進し、問題解決を図る」とし、核・ミサイル、拉致、歴史的問題の包括的解決の目標と方向を示した02年の「日朝平壌宣言にもとづいて解決すべきだ」と求め、安倍首相にも「北朝鮮が日朝平壌宣言の精神に戻るように働きかけていかなければならない」と認めさせたことは大いに評価できる。ただ、この具体化をどう進めさせるかが大きな課題だろう。
 五十嵐仁氏は、日米安保体制と在日米軍基地の存在が北朝鮮にどれほどの脅威を与えているか、日本人はほとんど気がついていないとして、日本としては、北朝鮮に核開発の断念を迫る以上、アメリカの「核の傘」から離脱する方向を示す必要があり、朝鮮半島など東アジアの「非核化」を主張するためには、日本自身が「核の傘」から抜け出さなければならない、としていることには全く賛成だ。日米軍事同盟こそ、日本の国民にとっても諸悪の根源である。
 米国では、ブッシュ政権に対し、北朝鮮との直接対話を含む、話し合いによる問題解決を求める声が、ジミー・カーター元大統領やジェームズ・ベーカー元国務長官、第一期ブッシュ政権で朝鮮半島和平担当特使を務めたジャック・プリチャード氏や朝鮮問題に詳しいシカゴ大学のブルース・カミングス教授などから出ているし、また国連のアナン事務総長も同意見のようなので、この機会に、日本でも、米・朝二者協議の橋渡しを韓国ノムヒョン大統領あたりに依頼するぐらいのことをやればいいんだが、そんな洒落た芸当は所詮、できっこないだろうネ。                    10/13