小生のホームページからの転載です。
【自分が山崎拓氏であったなら】
自分が山崎氏であって小泉前首相や阿部首相の密命あるいは 要請を受けて北朝鮮を訪問したとすれば、以下のような提案を したであろう:
<拉致された日本人がまだ居るのであれば、前回のように一人
当たり10億円を裏金で払うから開放して欲しい。>
しかし、これは望み薄である。北朝鮮は“金日成時代の拉致
問題については金正日が謝罪し、生存していた拉致被害者は解
放した。すなわち、この件は解決済みである”と正式に表明し
た以上、例え生存者がいたとしてもそれを認めるのは難しいで
あろう。金正日主席がそれを隠蔽するという意味ではなく、主
席にそうした報告をした責任者は誤りを認めることは自己の消
滅につながるから、そのレベルでの隠蔽という意味である。い
ずれにせよ結果は変わらない。誰かが、二人の生存者が現存す
る・・・などと暴露することはその二人の抹殺に繋がりかねな
い。
<凍結されたマカオの口座にある30億円相当のドルは立て替
えてあげる。見返りに3月頃、日本が6カ国会談の再開を提唱
するから応じて欲しい。>
この件については、2005年11月19日の【ワシントン
=共同】が「米国が9月にマネーロンダリング(資金洗浄)な
どに関与した疑いがあるとして北朝鮮関連の口座があるマカオ
の銀行に制裁を科したことに対し、北朝鮮が今月の第5回6カ
国協議で“この問題が解決するまで核問題を議論しない”と協
議を拒否していたことが18日、分かった。一方で解除に向け
た対米工作を日本に要請。制裁により北朝鮮“上層部”の経済
活動に大きな支障が出ていると主張したという。複数の協議筋
が明らかにした。」と報じている。日本がアメリカの意向に逆
らうなどということは到底出来ないから、日本の担当者はこの
要請を省みなかった。頭にきた北朝鮮は、【NIKKEI NEWS
06/11/4
】で伝えられるように「北朝鮮外務省スポークスマンは4日、
米中朝が再開で合意した6カ国協議に関連し、“日本が6カ国協
議に参加しないならこれ以上ない良いことであり、参加人員が
少なくなるのは会談の効率を高めるうえで決して悪くない”と
述べ、日本の参加に反対した。同スポークスマンは“日本の首
相や外相らは『核保有国という前提のもとでは北朝鮮は6カ国
協議に受け入れる考えはない』などと身の程知らずの言動をし
ている”と批判。これまで日本が会談に参加することを好まし
く思わなかったが、他の参加国との関係を考慮して適当に接し
てきた“と不快感をあらわにした。」というしっぺ返しをした
。この発言は北朝鮮が日本に多くを期待している気持ちの裏返
しであろう。女が、心を寄せた男に袖にされ、「あんたなんか
嫌い!」と叫ぶのと同様である。一方のアメリカであるが、一
旦「核兵器開発を止めない限り、口座の凍結は解除させない」
と言った発言は引っ込めにくいだろう。アメリカにとって、北
朝鮮は小さくて遠い脅威であるから・・・。そうなると、この
裏工作は成功する可能性が高い。事後にバレたとしても、アメ
リカは黙っているだろう。
<核兵器開発を止めれば、100億円くらいの裏金と1,00
0億円規模の経済援助をする>
実は、これが日本政府として正しい対応だと思われる。拉致
問題が足かせとなってこの政策を取れない為、遥かに大切な核
兵器問題に手も出せない日本政府にとっては、次の6カ国協議
でこうした解決を見るのが唯一の北朝鮮問題を平和的に解決す
る方法であろう。対北朝鮮強硬策を唱えている日本国有権者の
9割とか言われる大衆も、6カ国協議の決定であれば文句も言
えまい。
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