(4/29)読売テレビ18:00からの北朝鮮強制収容所14号に関する報道はショッキングであった。
登場した脱北者は生まれたときから強制収容所で暮らし(つまり罪もないのに囚人扱いされ)、なぜ彼がそのような運命になったかというと、「囚人」達が唯一夢見る「表彰結婚(模範囚を年に2,3名、任意の男女を指名して五日間ほど同居させる制度)」によって生まれた、まるで「家畜の雄と雌を適当に選んでしばらく一緒にした結果できた」子供で、囚人の子供だから生まれたときから囚人なのだということであった。
ネットで調べて、そうした存在の理由がわかった。つまり、
「外国放送をきくことや食糧事情に不平をいうこと、金正日への尊敬をキチンと表明しないこと」
で政治犯とされ、
「家族の一人がいわゆる犯罪を宣告されるとその家族全体がこれらの政治犯収容所に送られ」
そして、
「政治犯は親子三代にわたって滅ぼされる」
《参考》
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/renk_archive/renk08_1.htm
http://homepage1.nifty.com/northkorea/nkcamp.htm
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安明哲(アンミョンチョル)さん
『政治犯は三代にわたって滅ぼせ。逃亡者は殺してもよい』と教示があった。収容所は北朝鮮経済と一つになっている。チョンジンの工場に石炭を供給している。カンキョウ北部に必要な三〇%のジャガイモ、トモコロシなどを供給している。収容所をなくすことは金正日体制が倒れる時だ」
姜哲煥さん
まわりの木は逃られないように伐採してある。高圧電流が流れている電線の塀があり、その外には落とし穴があり、穴には鋭い杭が打ってある。収容所の中には、特別の監房もある。拷問と飢えにさいなまれ、ここに入れられるとほとんど廃人になってしまう。
収容者は人間として扱われないので、墓も作られず、単に埋められてしまう。ある時、山の斜面を造成しようとしたら、足が出てきて猛烈な臭いがした。数百人の死体が出てきた。その上に土がかけられ、とうもろこし畑にされたが、肥料もないのによくとうもろこしは育った。
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「北朝鮮強制収容所」 配置図
ここで語られている米上院公聴会でのショルテ女史の冒頭挨拶から
「北朝鮮の政治犯収容所で起きていることは人類史における最悪の人間虐待の実例の一つになっている…北朝鮮体制がその国民のためにこしらえたものはナチの死の収容所や共産主義者の収容所に匹敵する恐ろしいものです。 家族の一人がいわゆる犯罪を宣告されるとその家族全体がこれらの政治犯収容所に送られます。これらの犯罪には外国放送をきくことや食糧事情に不平をいうこと、金正日への尊敬をキチンと表明しないこと、また天の神への信仰表明などが含まれています」
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現代のナチの収容所がすぐ隣の国に存在すること、しかも日本人も含めた多くの日本に関わる人々がそこで苦しめられている現実はとても許されるものではない。