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「イラク戦争」討論欄

イラク人ジャーナリストが見たイラク戦争。

2006/06/08 寄らば大樹の陰 60代以上 苦闘するフリーター

 バクダッド出身のイラク人ジャーナリスト「イサム・ラシード」さんの映像と講演に参加した。
 主にあのフアルージァに潜入して、ハンディカメラで極秘にとった映像である。
 今、日本のマスメディアが流すイラク報道は、アメリカ軍の存在すら後景化して、もっぱらシーア派とスンニ派との宗教対立、それによる多大な民間人の犠牲である。
 しかし現役のイラク人ジャーナリストとして、彼の見解は明確だった。
「イラク現地ではシーア派、スンニ派の対立はない。今でもシーア派とスンニ派の結婚も当たり前に行われている」
「宗教対立をあおって利益を得るのは誰か、みなさん考えてください」
「アメリカ軍とイギリス軍は特殊武装部隊を展開しイラクの人々の殺戮を繰り返している」
そして「この前成立した(国防省と内務省なしの)イラク新政権も国民の支持がないアメリカの傀儡政権であり、アメリカに追従するだけだ」
 最後にやや意地悪く「イラク人ジャーナリストの目からしてアメリカ軍が撤退すると思うか」と質問すると、彼は「アメリカは絶対撤退しない。その証拠に今バクダッドにアメリカは、巨大なアメリカ大使館を1千億ドル(一兆ドル?)もかけて建設している」と答えた。
 私たちももうそろそろ、マスメディアの流す情報が、かつての大本営発表と同じものであることに気づこう。 そしてイタリアに続き、自衛隊の早期完全撤退を要求していこう。