6月11日、朝日、4面の囲み記事。
警察と手打ち(サンパウロ襲撃)とある。
--南米最大の都市サンパウロをパニックに陥れた警察署などへの襲撃を指揮したとされる麻薬密売組織のリーダー、マルコラ受刑者が8日、国会調査委員会の喚問に応じた。地元メディアによると、同受刑者は組織の実態や警察当局との「手打ち」について理路整然と語り続けた。
パレスチナでも、海水浴の子ども、男女めがけてイスラエル軍の襲撃、誤射濃厚などと、メディアは伝えるが、何が誤射だろうか。5年も前から、否、ずっとずっと大昔から、戦争権力者たちは、戦争駒をくるくるまわしながら、パワーゲームを展開してきた。
仮に誤射誤射といういうなら、そんな未熟な戦闘員を使わないことだし、ハイテク精密誘導装置が泣くというものではないか。
上記の警察との癒着など、国内外日常茶飯事と聞いている。日本の場合、麻薬だけでなく、この度明るみに出た裏金でさえ、一部の勇気ある仙波さんほか数人の告発でさえ、隠蔽はじめ人事差別でごまかしている。NHK人事差別と同じことである。
畠山容疑者の報道一つとっても、さんざん、面白おかしく文春をはじめ、女性週刊誌等で容疑者の個人情報をえさに、人権バッシングがおこなわれた。そして、飽きるやいなや、今度はちょっこと、人権派ぶった議論があらわれるや、軍手がどうの紐がどうの・・・だいたい、我が子をなくした双方の親の心理状況というものを考えたことがあるのだろうか。
また、広島女児殺害ではヤギ容疑者の審議一ヶ月の瞬く間の死刑判決。言葉さえ片言のこの犯人の審議に、一ヶ月でけりをつけるこの国の裁判のありように、私は不審ををいだく。
「遺族の感情(死刑にして欲しいという)」「再犯必至」というご立派な名目で、「一不良外国人」が早々と首をくくられるのである。
世界での戦争、首謀者のブッシュに付き従う小泉政権率いるこの日本では、日々、生活が圧迫されていく。一日百人以上の自殺、40代の働き盛りが7割。経済。健康苦が大方の自殺ときく。つい、最近も、近辺の公営住宅で飛び降り自殺があった。
何度も何度もいうが、権力がある方向に突出するや、我々日本住民は日々人権を抑圧されていくのである。最初に落ちこぼれたものへの見せしめは、我々一般へのの見せしめに過ぎないとおもわれる。
イラクやパレスチナでの戦いもまた、幾重にも脚色されて、戦争帝国のシナリオどおりに、この国に垂れ流される。
隣の女性は80近いのだが、憲法の話をしても、他人事である。
すべては、一億2600万だかの人々の総意である。少数の意見は、この国では、権力の作りあげる多数に染め上げられるのである。この役割のもっとも要が、メディアである。今も昔もこのメディアの役割だけは同じようである。糞バエがチョウになることはないのだろうか。