いずれも国際面のベタ記事であるが、この度の「テロリストの殺害」を報道する朝日と赤旗に言及すると
ーー朝日の場合ーー
ザルかウィ容疑者
DNA鑑定で本人と確認<カイロ 貴同欣寛>
イラク駐留米軍は12日、米軍の空爆で殺害されたイラク・アルカイダ機構のザルかウィ容疑者の遺体をDNA鑑定した結果、本人であることを確認した、と発表した。死因は爆弾の爆発による肺の損傷で、爆撃の52分後に死亡が確認されたという。
このあと、アルカイダ関連を米軍が「7人を殺害」と、同じ記者が垂れ流す。
ーーしんぶん赤旗の場合ーー
ザルカウィ容疑者 空爆後に暴行死か
英紙「住民証言軽視できず」
11日付の英各紙は、イラク駐留米軍によって殺害されたヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者が、空爆後に米軍兵士の暴行を受けて死亡した可能性があると報じました。
サンデータイムズ紙によると、爆撃地の付近の住民は「米軍兵士は通訳を介して{名前を言え}と叫びながら、負傷たザルカウィ氏と見られる男が血を吐き、死亡するまで胸部をけった」と証言しました。
また、オブザーバー紙は、米テレビの近隣住民とのインタビューを引用、ザルかウィ容疑者に似た男が米軍兵士によって救急車から引きずり出され、暴行を受けたと報じました。
このあと、米司令官が報道(上記の)を否定<ワシントン=時事>とつづきます。
さらに、しんぶん赤旗同面には、大きく、
「米グアンタナモ収容所自殺事件
無期限拘束に絶望状況」
とあります。
9・11からもうすぐ丸5年。
当初から戦争と米国の欺瞞を言ってきましたが、虫けらごときの呟きなど、何のちからにもならないということをしみじみ痛感しています。愚劣な右翼どころか隣りのおばさんでさえ、「憲法9条」の署名をもらうのが精一杯で、戦争体験もある高齢者の果たして何%がが、今の危機を実感しているのかと、暗澹たる思いに駆られるばかりです。
街では、ますます強まる監視状況。生体認証やら防犯カメラ。人の日常、プライバシーが根こそぎ暴露されうる環境になりました。しかも、それを管理する権力側のずさんさ。如何様にも操作できる共謀罪、人を奴隷にする教育基本法改悪。
日本人は二人殺しても無期ですが、生活苦の日本語もろくに喋れない外国人が女児を殺せばわずか一ヶ月で死刑です。
イラクやアフガニスタンの戦地ではもちろんのことですが、この日本国内でもまた、大きな差別の下に人権がどんどん、、摩滅していきます。経済から人権まであらゆる格差社会の到来です。