イラク抵抗勢力首謀者・ザルカウィ氏をイラク民衆と共に爆撃でトドメを刺し、救急車で搬送されかかる氏を引きずり出し、拷問を加えながら本人割り出し(本人かどうかも分からぬ人間を爆撃?)、同時に血をはかせて絶滅させたのが52分後。
小林多喜二拷問死なみの手法である。
そして、今日のテレビ・新聞各紙には、ブッシュ大統領の支持率が30%(もっと低いはず)から50%にアップとプロパガンダ。といっても、「テロリスト」殺害の功績にエールを送る軍需産業関連者や愚かな国民は多くいるのだろう。
「米国に報復を」宣言したイラク戦士のニュースは、さほど重大に取り上げられないのはどうしたことか。日頃からテロを待ち望み、万端の準備をしている東京都や防衛庁・警察など、ここぞとばかりに反テロ宣伝をしまくるのがタイムリーではないかとおもうのだが。
パレスチナ・ガザでもまた、ブッシュチルドレン国・イスラエルがパレスチナ・ハマスを空爆・襲撃・もちろん、幾多のパレスチナ民衆とともに。
「イスラエルのやることはいつも同じだ」と、子どもを殺された父親の怒りに満ちた顔。ハマス幹部の異議申し立て。 殺される側はいつも、ハマス・パレスチナ民衆側。イラク民衆側。戦争というなら、いくらなんでもおかしすぎるだろう。「イスラエルの生存権を」がきいて呆れる。
アルカイダ打倒なら、せっかく生きて瀕死の状態にあるザルカウィ氏を治癒させて、公開裁判なりなんなりすることこそが、戦争根絶と対話に向う戦略だ。
イラクもアフガンもパレスチナも、これまで、どれほどの無垢の子どもや民衆、果敢に戦う戦士や聖職者、ジャーナリストたちのおびただしい犠牲があったことか。
私たちの国が直接に加担している今回の一連の戦争に、相も変わらず、ゆで蛙メディアは健在である。
しんぶん赤旗によると、
「米が大規模作戦準備 ラマディ 住民に退去を強要」
スンニ派住民が多く在住している市であるという。明日かあさってには、これまた、メディアが、泣き叫ぶ女性や子どもの犠牲者の顔をアップして、国内問題から目をそらせる役目を担うのだろうか。
おりしも、悪法乱立のように、医療改悪法案が成立し、労働改悪法案が成立していく。こちらでは社会教育会館の民営化などで反対運動が一部の人でなされているが、これまた、さまざまな切実な意見には一切頓着せず、国の方針通り区の施策は進んでいくようだ。
世界の戦争とますます直結していることが見えてきたこのごろ、私達は、ほんとうに、今こそたちあがろう。
教育基本法破壊も共謀罪も憲法改悪も、全てはこれら戦争政策の一環なのである。
戦争に直結しているこれらの意図に立ち向かうには、それなりの強固な力ある言葉が必要である。
なによりも、私たちの手によって、日々、イラクでパレスチナでアフガンで、命が殺されているということを自覚しよう。自覚したなら、せめて、声をあげよう。それしかない。
ここまできたなら、沈黙と無視は、明確な殺人犯である。
政治ごっこかともみえる政党間の駆け引きは、来年の選挙に向けて、記憶しよう。彼等は国民のためでなく、保身で動くのだから、反撃のチャンスでもある。これ以上悪くしないためには、よりまし政党を勝たせるしか道はない。自民・公明・民主は、戦争法案を推奨してきた政党である事実を忘れるわけにはいかない。