侵略者アメリカ・イスラエルに全世界が製品ボイコット
のような圧力を加え、それでも駄目な時はサウジアラビアにイ
ランと和解するよう圧力を加えねばならない。
どういうことか言うと、レバノン、パレスチナでは現在すで
にアフガニスタンやパキスタンと違って、社会主義派とイスラ
ム教徒、キリスト教徒の共闘関係ができている。ヒズボラはイ
スラム原理主義組織と言いながらキリスト教徒が立候補するま
でになっている。
だからこそイスラエルは余計にレバノンに議会があるヒズボ
ラごとレバノン人を皆殺しにしようと思ったのだろう。キリス
ト教マロン派民兵はかつてイスラエルの手先としてイスラム教
徒と戦闘を繰り返してきたが、イスラエルは今やキリスト教徒
も含めてレバノンに味方がないことを理解したのだ。それが今
回の攻撃の意味だろう。
ここで背後のイラクの団結が必要になるが、イラクは今スン
ニー派とシーア派の対立で難民が出るようになっている。そこ
でワッハーブ派のサウジアラビアがシーア派のイランと協調し
てイラク・スーダンの虐殺を止めさせるのだ。
これまでイスラム圏はモロッコでもインドネシアでもスーダ
ンでも意外にイスラム国内部の人権侵害に冷淡であった。もし
、イランとサウジアラビアが協調してイラク・スーダン問題解
決に動いたら、欧米がイスラム圏に介入する口実はなくなるだ
ろう。
イランが長州藩なら、サウジアラビアは薩摩藩のようなもの
である。大義なきアメリカ・イスラエルの侵略がかろうじて持
つのはイラクがスンニー派とシーア派に分かれてお互いの武装
勢力らしき者が軍政時代のチリのような拷問・虐殺・テロを繰
り返しているからだ。
サウジアラビアは米軍が駐留する専制国家であり動かすのは
容易ではないが、事態がこのように動き出せば米軍が中東にい
られる余地はなくなるだろう。