マスコミはイスラエルのガザ攻撃について、ハマスのロケット攻撃に原因が
あるかのように報道している。
しかし、中東の問題の全ての原因は、国際法や国連決議を守らず、
1967年の国際的に認められた国境線を守らず、不法に占領を
続けれいるイスラエルにある。
益岡賢氏のホームページの
「イスラエルのガザ攻撃をめぐる嘘トップ・ファイブ」ジェレミー・R・ハモンド
を引用する。
嘘1 イスラエルが標的としているのは法律上正当な軍事拠点だけで であり、罪のない人々の命は守ろうといる。イスラエルが民間人を標的と したことはない。
ガザ地区は、世界でも最も人口密度の高い地域である。国際法に従う ならば、文民のあいだに戦闘員が存在しているからといって、文民が 保護される権利を失うわけではない。したがって、実のところ、戦闘員を 標的としているとの名目で文民を攻撃する行為はすべて、戦争犯罪 である。
さらに、イスラエルが合法的な標的であると主張する対象はハマスのメンバー であり、イスラエルはハマスをテロ組織と呼んでいる。ハマスはイスラエル領内に ロケットを打ち込んでいる。それらのロケットは極めて不正確であるため、 ハマスがイスラエル内の軍事標的を攻撃しようとしていたとしても、実際には 無差別の攻撃になる。ガザから発射されたロケットがイスラエルの文民を 殺した場合も、戦争犯罪となる。
ハマスは軍事部門もあるが、完全な軍事組織であるわけではなく、 政治組織である。ハマスのメンバーは、パレスチナの人々が民主的に選出 した、人々の代表である。選挙で選ばれたこれらの指導者のうち、 数十人が拉致され、告訴されないまま、イスラエルの監獄に拘束されて いる。ハマスの幹部ニザン・ラヤンのように暗殺の標的とされた人もいる。 ラヤンを殺すためにイスラエルは人々が暮らすアパートを標的とした。 イスラエルの攻撃により、ラヤンだけでなく妻の二人と子ども4人、さらに 他の6人が殺された。国際法のもとでこのような攻撃を正当化する ことはできない。これは戦争犯罪である。
イスラエルは住居のほかにも、モスクや刑務所、警察署、大学などの、 国際法のもとで保護が定められている場所を爆撃した。
さらに、イスラエルはこの間ずっとガザを包囲封鎖しており、人道上必須 となる物品も最低限しかガザに運び込むことを認めなかった。
イスラエルは文民を爆撃し殺している。負傷者はさらに多く、医療処置を 受けることができない。発電機を使って作動している病院も、燃料が ほとんどまったくなくなっている。医者には、けが人を治療するために 必要な機器や医薬品がない。これらの人々もまた、ハマスや正当な 軍事標的ではなく、文民全体を懲らしめようというイスラエルの政策の 犠牲者である。
嘘2 ハマスが停戦に違反した。イスラエルの爆撃はパレスチナ側からの ロケット弾に対する対抗処置であり、ロケット攻撃を終わらせるための ものである。
そもそもイスラエルは停戦を守ってこなかった。当初からイスラエルは ガザ領内に「特別治安地帯」を宣言し、この地帯に立ち入った パレスチナ人に発砲すると宣言した。言い換えると、イスラエルは、農民を はじめ、自分自身の土地に行こうとする人々をイスラエル兵士は撃つと 宣言していたわけだが、これは、停戦に違反するだけでなく国際法 にも違反している。
イスラエルによるパレスチナ人への発砲が起きていた、、、、実際には そのいくつかでパレスチナ人が負傷していた、、、、にもかかわらず、 ハマスは、停戦が発効した6月19日から、11月4日にイスラエルがガザを 空襲し、パレスチナ人5人を殺して数人を負傷させたときまでは、 停戦を守ってきた。
イスラエルによる停戦違反に対し、予想通り、ガザの武闘派は報復 としてイスラエルにロケットを発砲した。12月末にロケット弾の発砲が増加 したことを口実に使って、イスラエルは爆撃を続けたが、ロケット弾の 発砲自体がそもそもイスラエルの攻撃に対する対抗処置だった。 停戦への違反を含むイスラエルの行為が、予期されたとおり、 イスラエルの人々に対するロケット攻撃をエスカレートさせる結果となった のである。
(以下次回)