全文読ませていただいた。原氏の文章も「フランスにおける
内乱」や「共産党宣言」、「国家と革命」の該当箇所も何度も
読ませていただいた。そして、最後の結論と感想は、だからど
うしろと言うのだ、ということだ。レーニンは国家機構は打ち
砕かねばならないと言って、暴力革命しかないといっている。
不破氏は、それは間違いで今の日本においては議会で多数を獲
得して、革命を遂行すべきだと言っている。
原氏の言うように不破氏が我々をどこかに導こうとして、意
図的にレーニンを批判しているのなら、一体どこに導こうと言
うのか。他の投稿も読ませていただいたが、原氏は、レーニン
と同じ結論に至っているわけではない。やはり、議会で多数を
取るということを言っている。原氏は、何が言いたいのか。レ
ーニンも正しいが、不破氏も正しいと言いたいのか。それとも
、不破氏は間違っていて、別の闘争方針が必要だと言いたいの
か。民主党と選挙協力すべきとか、平和共同候補がどうとか、
結局レーニンとは似ても似つかない右翼社民路線を取るべきだ
と言っているではないか。
今の情勢において重要なのは、他党派との協力共同を探ること
も大事だが、共産党自身の力を強めることが最も重視されなけ
ればならないと、私は、思っている。今の勢力でさえ、かなり
、脅威だと思われているのが現実だ。民主党は、社民党や共産
党よりも自公の方を向いている。本当は、自公民で政権を取り
たいのだ。しかし、それをやると、国民にそっぽを向かれるの
で、仕方なく二大政党制で政権交代をと言っているに過ぎない
。国民がそのことを見破れば一気に激変が起こるだろう。
不破氏は、その著作の最後のほうで我々は、あくまでも多数
者革命の路線を取ること、レーニンのように、後から多数者獲
得論は取らないこと。それが、マルクス、エンゲルス以来探求
されてきた道であることを強調されている。これは間違いなの
か?やはり、それが、現在の日本でも世界でも大道だろう。そ
れしかないではないか。
だから、何のための不和紙批判なのかと言っている。それこ
そ、我々をどこか変なところに導こうとしているのではないか
と言いたい。国民は決して馬鹿ではない。必ず見破る日が来る
。そのためにも、困難でも多数派を形成するために共産党の力
を強めなければならないだろう。