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「共産党の理論・政策・歴史」討論欄

共産党の丸山眞男批判(不破氏の見解について)

2006/12/6 風来坊 50代 自営業

 不破氏は第20回党大会の綱領の一部改定についての報告 の中で以下のように丸山氏を批判している。

「侵略戦争を阻止しえなかったから......」は反動的俗 論
 これは事実の問題として、だれも否定するわけにはゆかない 歴史の真実であります。それだけに反動勢力が国民の目からも っともかくしたいことです。
 いま問題になっている「侵略戦争を阻止しえなかったから、 日本共産党にも戦争責任がある」といった議論は、その提唱者 がだれであれ、学問の名に値しない反動的俗論であります。こ れをヨーロッパにおきかえてみたら、ことの筋道は明白でしょ う。 ヒットラー.ドイツは最終的には連合軍の軍事的勝利によって 打倒されました。しかし戦争で決着がつく以前はファシズムが 打倒できなかったからといって、ヨーロッパでレジスタンスの 戦争責任を問題にする論者がいるとしたら、民主主義とファシ ズムにたいするその論者の立場そのものが問題にされ非難され ることでしょう。
 ところが日本では、この種の反動的俗論が「政治学」的なか ざりたてをもって一部にもてはやされているのであります。そ のこと自体が日本の後進性のあらわれであること、そうしてこ ういう論調が、自分では言いたくても言えない反動的支配層の 願望にかなっているということを、私たちは直視する必要があ ります。(拍手)綱領の一部改定案は、そういう問題にも正面か らこたえたものであります。

 これは問題のすり替えです。まず
第一にレジスタンスは侵略された側で、侵略した側ではないこ と。
第二にレジスタンスは大衆的抵抗運動であり、市民運動です。
 これと前衛党の結果責任としての政治責任をすりかえること はできない。大衆運動においては、裏切り、内通などでもない かぎり責任を追及されることはない。

 かつて、上田耕一郎、不破哲三両氏がこの問題をどのように 言っていたのか見てみよう。

 共産主義者でさえ非転向は数えるほどしかいなかったという 過酷な歴史を考えれば、それが戦争に協力した人々への責任追 及としてではなく、その人々への反省の呼びかけと協力の呼び かけとしてあらわれてこそ、さらに歴史のうえに光輝をもたら すものであったろう。
 後になって志賀義雄自身が書き、丸山眞男が戦争責任問題の なかで鋭く提起したように、反戦闘争を組織しえなっかた共産 党の政治指導の責任にたいする反省が欠けていたことが、当時 の国民的感情を底深くつかむことを妨げ、共産党を国民的共感 の組織者としての国民的政党として出発させえなかった根本的 な原因であったということができる。
(戦後革命論争史、第四章民主戦線戦術をめぐる論争、上田耕 一郎著)

 この本は上田耕一郎と不破哲三の共著と言われています。こ の本と第20回党大会の不破報告とどちらが正しいと思いますか 。
 党理論政策欄の潤さん是非見解をお願いします。