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「共産党の理論・政策・歴史」討論欄

原氏の批判に答えて

2006/12/16 潤 40代 労働者

 なに抽象的なことを言ったのかと思って、自分の投稿を読み返したが、極めて具体的に書いている。改憲を阻止するために改憲の民主党と共闘は出来ないと言っている。色々言葉尻をとらえて揚げ足取りのようなことを言われているが、小選挙区で勝利できそうな所は、全国でいくつもない。ほとんどの選挙区で今の力関係では、無理だと思われる。だから、原氏に従えばほとんどの所で候補者を立てないということになる。そのようなことをすれば、本当の国民の代表を選ぶ権利を有権者から奪うことになる。だから、候補者を立てて闘うべきだ。民主党の議席が増えても改憲を阻止することは出来ない。
 どんな創意工夫かと言われても、そんなことは、それぞれの選挙区でそれこそ具体的に決めなければならないだろうと思われる。私が、言うべきではない。しかし、原氏の言うような民主党との共闘はあり得ないと思われる。古典の巨人たちを語る割には、何故このような結論になるのかが私にはわからない。
 もう一度「共産党宣言」や「フランスにおける内乱」及び「国家と革命」そして、不破氏の「議会の多数を得ての革命」、原氏の文章を読み返したが、マルクスやエンゲルスが、国家機構の粉砕論だったと原氏は言いたいのだろうか。どうもそうではないように思われる。やはり、不破氏の言うように改造あるいはつくりかえ、エンゲルスの言葉を借りれば「その最悪の側面の切り取り」ではないだろうか。勿論粉砕、爆破の場合もあり得ると不破氏も言っている。だが、粉砕、爆破という風に特定していないというのが、正しいと思われる。ただ、私の感覚ではマルクスとエンゲルスでは、国家論について少し違いがあるように思える。マルクスは、粉砕、爆破でエンゲルスはつくりかえ、改造とも取れる。だが、そのことを持っても不破氏が間違っているとは言えないのではないか。レーニンは、暴力革命不可避論だというのは間違いない。ただ、それも最後の3年でかなり軌道修正がされようとしていたのではないか。だが、それをなす事無くレーニンは亡くなった。
 兎に角、暴力革命不可避論は、間違っていることは確かだ。不破氏がトリックだとかロードマップだとか、それで新綱領が書けるだとかについては、そのようなことをする必要がないのではないかと言うのが、私の感想である。結局議会で多数を得ると言う結論には変わりがないのだから、一体何のための不破氏批判なのかわからない。ましてや、改憲賛成の民主党と改憲阻止のために共闘するという、わけのわからない変な戦術がどうして出てくるのだろうか。全く理解しがたい。