レーニンの帝国主義論が、アメリカの従属関係の特徴や経済のグローバル化、金融寡頭性、資本主義の腐朽、不均等性など21世紀の独占資本や帝国主義の見方を提示しています。
この著作は、レーニンが第1次世界大戦のなかで独占資本の経済的側面に限定して様々な政府統計や社会主義者の文献、経済指標を使って分析と総括しています。
レーニンは、生産の独占体から産業資本と銀行資本の融合、資本の輸出、各国の独占資本の海外での分割、独占資本の領土の分割、帝国主義の特徴、帝国主義の特徴、帝国主義の歴史的地位を明らかにしています。
この著作は、所々に特徴が貫かれていることと貫かれていないことを含んでいます。私は、帝国主義の様々な特徴を認めつつ、日本におけるアメリカの従属支配、労働貴族の特徴、経済のグローバル化などの新しい帝国主義の特徴を見るためにレーニンの帝国主義論が必要です。
帝国主義論の講演や学習会、ゼミナールは、ほとんどと言っても行われません。それは、資本論やマルクスの書簡、エンゲルスの書簡の内容、党派の帝国主義の捉え方の違いからです。 私は、帝国主義論を現代の内外情勢に噛み合った読み方を考えて読まれることを望みます。