帝国主義論は、レーニンが資本主義の最後の段階であり
、社会主義の前夜であると指摘しています。社会主義の実現し
た国が、ロシアでした。
当初は、ヨーロッパ社会で社会主義革命を通して社会主義の
国が実現できる見通しでした。
レーニンは、ヨーロッパの帝国主義国やアジアの帝国主義国
、アメリカの帝国主義国がアジアとアフリカで領土の分割と再
分割するなかで、ロシアが日本帝国主義との戦争しながら、労
働者との矛盾を抱えていました。
レーニンは、ロシアの労働者階級と農民に「戦争から内乱へ
」のスローガンでロシア革命への参加を呼び掛けました。
社会主義の前夜は、自動的に社会主義社会が実現するのでは
なく、労働者階級の先進層が、中間層や遅れた層を革命に導く
状況が生まれることです。
資本主義の不朽性は、独占が、超過利潤を労働者の賃金引き
上げに配分するのではなく、労働組合の幹部の買収や株式市場
へのバラマキに使います。このようなことが、労使一体の企業
の腐敗の温存と、法律違反の横行、品質管理の低下、公害の蔓
延に繋がります。 私は、アメリカ帝国主義を頂点とした産業
と軍事のグローバル化に対抗する戦略を立てるために帝国主義
論を参考にしていきます。