大樹様鋭い質問ありがとうございます。
私の住んでいる町の近くの市に革新系無所属の議員のかたが
おられます。そのかたとは同じタバコ問題の無党派市民運動に
入っている縁で、ビラ配りなど選挙運動をお手伝いしたことが
あります。そのかたから今回の大樹様と同じような質問を受け
ました。
民主主義とはその社会の構成員の意志が公正に反映される社
会ではないでしょうか?
確かにブルジョワ民主主義の社会はブルジョワに有利になっ
ています。しかし、いまの議会制度は一見欠点だらけに思えま
すが、歴史的にみれば過去最高のレベルにあると思うのです。
ロシア革命時プロレタリア独裁の名の下に憲法制定議会が解
散させられました。これこそ最高のプロレタリア民主主義であ
る!と。
私はこれを一方的に否定する立場ではありません。なぜなら
、当時の民主主義のレベルがあまりにもお粗末だったからです
。
しかし、当時のソビエト代表の選出はかなりいい加減だった
ようですし、地方の人々(大部分は農民)の意志・意見がどれ
ほど反映されていたか大いに疑問に思っております。
当時のプロレタリア民主主義は、現在のブルジョワ民主主義
よりレベルが低かったのではないかと私は判断しています。
ロイ・メドヴェージェフは、[ボリシェヴィキは、憲法制定
議会との対決から相当量の政治的資本を引き出すことなど決し
て出来はしなかった。むしろ、それとは逆に、ボリシェヴィキ
は{憲法制定議会と対決することで}自分自身に多くの政治的
困難をつくり出す事になったのである。
1918年の夏と秋の反ボリシェヴィキ闘争ーそれは、内戦
へと拡大してゆくーで採用された主要なスローガンとは、憲法
制定議会の防衛とその権威の回復だった。
だがそれでも、憲法制定議会は、それをうまく利用し、そう
して10月革命の成果を支える中心点へと転化することが潜在
的には可能な制度であったと言えよう。] と言ってます。参考
までに。