やすしさまは一体何をターゲットとされているのでしょ
うか?
「市場経済は途中下車できない}云々の投稿は、なかなか理
解に苦しみます。まず「戦時共産主義」とは、周りを帝国主義
諸国に囲まれ、国内での反革命軍との闘いを抱えていたレーニ
ンたちボルシビィキが生き残るために、止む終えず取った強制
力を持つ非常時経済体制でした。
革命と内戦で蓄えを消費して、前線で戦っている兵士たちに
食料や日用必需品が供給出来なくなった時の臨時的措置の事で
す。
ロシアではこの後「ネップ制度」が導入されますが、これも
反革命軍をほぼ撃退したといえ、妥協的な経済政策でした。
戦時共産主義とは市場経済を敵視したものでも、マルクス主
義を妄信(ママ)したためでもないのです。
そうしなければロシア革命は防衛出来なかった、前線の兵士
たちは餓死した事でしょう。
また「市場経済は資本主義を完遂するまで下車できない、出
来るのは民主的な市場経済のコントロール」と書かれています
が、コントロール出来ないのが市場経済なのです。
市場経済の民主的なコントロールなんて、さしもの「竹中平
蔵」にも出来る事ではありません。
そんなことが出来るなら19世紀、ほぼ10年ごとの周期で
ヨーロッパを襲った恐慌も、1929年の大恐慌も、1990
年代の日本のバブル崩壊も、アメリカのITバブル崩壊もなか
った、リストラも必要ないでしょう。
また最後の「市場経済が行き着くところまで発展し、そのコ
ントロールが出来なくなれば、それこきそ新しい社会の登場で
す」とは一体どういう意味なのでしょうか。
コントロールできない市場経済とは、それこそ今以上の貧富
の拡大、極端な偏向の社会です。
まさに弱肉強食の社会、富める者はますます富、貧しいもの
はより悲惨な飢餓に襲われるでしょう、市場経済は決して人間
的なものではありません。
現在でも地球上の十数億人が日々飢餓に瀕している状況にあ
る、それがより悪化し深刻化するだけです。
マルクスやエンゲルスはこのような社会の到来をなくそうと
考えた、それが「マルクス主義」と言われるものです。
本来生産を担い、社会の主人公であり、社会を支えているイ
ギリスやドイツの労働者達が、逆に資本家によって搾取され、
日々生き延びるがやっとの状況に追い込まれている姿を見つめ
て新しい経済学、革命の理論を構築したのです。
それ以外ではありません。
もう少しよく考え勉強されませんか?そうでないと変なこと
疑ってしまいます。