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「科学的社会主義」討論欄

大樹の陰さんへ、風来坊さんによるローザのプロレタリア独裁論を再び

2006/01/06 スカンジナビアン 自営業

 10月18日付けの風来坊さんの投稿の中で、ローザルクセンブルグのプロレタリア独裁論が紹介されています。<ロシア革命論>
 そこでは、レーニン、トロッキー及び、彼らの主導するロシア革命に対する厳しい批判が展開されています。
 一部を再び紹介します(詳しくは風来坊さんの原文をどうぞ) ・・レーニンとトロッキーは、普通選挙で選出される代議体の代わりにソビエトを労働者大衆の唯一の真の代表機関であるとした。しかし、・・普通選挙、無制限な出版、集会の自由、自由な論争が無ければ、あらゆる公的な制度の中の生活は萎え縮み、偽りの生活となり、そこには官僚制だけが、唯一の活動的要素として、残ることになろう。
 公共の生活は次第に眠り込み、・・指導者が指令し、統治し、・・現実にはその中の10人位の傑出した首脳たちが指導して労働者のエリートが指導者たちの演説に拍手を送り、・・決議案を満場一致で承認するために、時折会議に招集されるということになろう。
 つまり、要するに同族政治なのだ。独裁には違いないが、しかし、プロレタリアの独裁ではなく、一握りの政治家たちの独裁、つまり、まったくブルジョア的意味での、ジャコバン支配のような意味での独裁なのである。・・
 上記のローザの認識では、ブルジョア階級も含めて、全ての社会構成員に完全に自由で平等な権利を認めたうえでの(無制限なとなっていますよ)自由な選挙による議会が真の国民の代表機関であるとの立場が見て取れます。つまり、その中で、労働者人民が安定した多数を占めることが、プロレタリア独裁なのだと言うことでしょう。
 なんのことはない、私の立場も、共産党や社民党の立場もその限りでは完全に一致していますよ。(その他の、例えばローザの社会主義論そのものはよくは知りませんが、、。)要するに、政治体制としては、より完全な民主主義を主張していると言うことなのですよ。

 大樹の陰さん、あなたのプロレタリア独裁論では、(10/28付け)
・・ブルジョアや資本家やせいぜい召使たちに対する独裁であって、それ以外ではありません。だからどこかの政党の議長さんが仰るように、武力を伴う過渡期が200年も続く分けが無い、もちろん、・・革命の進行状況によって、多少ずれるでしょうが、その過渡期は短期間だと思います。・・
となっています。
 短期間なのかどうか、どのくらいを持って短期間と言うのか、また、別の人は、いや、かなり、長期に及ぶだろうと考える人もいようが、(そこら辺はあなたの主観ですね。)しかし、いずれにせよ、ローザの独裁論から見れば、あなたのプロレタリア独裁論は<ブルジョア的意味での、ジャコバン支配のような意味での独裁>に見えますよ。
 如何ですか?(これって連合さんの要望に僕のほうから応えているのかな?)