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「科学的社会主義」討論欄

右翼社民スカンジナビアン氏に反論する2

2006/02/22 反戦・反ファシズム・日本国憲法擁護連合 20代 自営業

>2、まず、社会民主主義的改革改良路線と言うものは、さし あたりは>社会民主的・・という形容詞がつくが、それと、実 際の社会民主主義>政党とは混同されるべきものではないとい うことを指摘しておこう。

 実際、社会民主主義政党がになって政策展開するのが現実で ある。
 そもそも、ヨーロッパ社民の歴史は、「第二インターの崩壊 」でみられたように、帝国主義に対する姿勢はきわめてナンセ ンスである。
 といえば、現代は帝国主義などではないと言い張る人たちも いるわけだが。

>つまり、正確には民主的改革改良とでも言うべきものなので ある。

 根拠は?
 民主的改良であるというのであれば、民主党でいいではない か?
 では、なぜ社会民主というのでしょう?
 あなたは社会という言葉をあえてはずしたのは、かつて民社 党あたりが主張していたような、民主社会主義党だというと社 会主義政党と思われるから、民社党でいこうというようなもの に近いと思われるがどうか?

>ただ、欧州では社会民主主義政党やその政権と結びついてみ えるこ>とが多いので、さしあたりそう呼ばれている。

 もってまわった言い方だ。あなたは社会民主主義政党そのも のにもいいイメージではないということでしょぅか?
 つまり日本の民主党あたりがベストだといいたいのでしょう か?
 だったら、日本共産党と現代政治を考える場所にはあまりふ さわしくないような感じがします。あなたは、本当は右から共 産党批判を展開する場所にしたいということでしょう?だから 、マルクス主義を掲げる人々が邪魔で仕方がないのでしょう?

>さて、ではどう考えるべきか、、

 あなたの前提そのものが、恣意的表現から展開されているわ けです。

>A、まず、その制度そのものである。どういう制度があり、 それがどう変遷しているのかということが論じられなければな らない。(改善、改悪などなど)これは当たり前のことだろう 。

>B、その改革改良の社会的推進力、つまり、社会的推進勢力 はなにか?という問題を論じていく必要がある。ここには政党 も入るが、それだけではなく、労働組合や広範な市民運動団体 や農民団体、ボラン>テイア活動なども含まれるだろう。これ も当然だ。

>C、そして、その制度を実施した行政主体の問題がある。つ まり、政権の問題である。

>D、最後にその改革改良への敵対、妨害勢力の問題がもちろ んある。
>今日では、それは独占資本家階級を中心とする反動勢力であ る。

 まず、独占資本という資本は存在しません。
 いうならば金融資本の市場独占化・寡占化です。

>以上のようなことを、区別しつつ、論じなければならないだ ろう。

>なぜなら、以下のような実例があるからだ。

>実例1、英国の例。早く、1830年代の救貧法改正、工場 法(19>33、47改正)、鉱山法(1842)、公衆衛生 法(1848)等>の一連の改革が行われた。

 そもそも、イギリスも含めてですが、議会はブルジョアジー のみにしか参政権はなかったわけで、それを労働者が運動によ って一般化したものです。
 また、自由主義段階の階級対立が、資本家からも脅威になっ たために社会政策化をはかったということです。

>その推進勢力はもちろん労働運動だったが当時の政権は自由 党政権だ>った。その後、第二次大戦後の45年7月の選挙後 の労働党アトリー>政権のもとで本格的な社会福祉政策が実施 され、<ゆりかごから墓場>まで>といわれるような一連の改 革改良がなされていくこととなった。

 イギリスの場合もそうだが、戦争動員体制のなかから、社会 福祉政策は登場してきた事実をあなたは隠蔽してはならない。 日本における、社会福祉制度の体系的確立は、戦時中の戦時公 債めあてであったのは有名なはなしである。

>実例2、日本の例。戦後一貫して、保守自民党政権が存続し ているが、医療などに民主的改革改良の制度がみられる。実際 、WHOの評価では日本の医療制度は先進国中1~2位である。 (日本は中程度福祉国家ということか)

 日本が高度の福祉社会であるのではないことは、実は自民党 批判政治学者の間では常識となっている。渡辺治さんの著作な ど。

>しかし、それでも、その推進勢力は社会党総評ブロックや共 産党であ>った。(決して自民党が社会民主主義政党だったの ではないし、良心的だったのでもない)そして、妨害勢力は常 に、財界・資本家階級である。

 ここについは異論なし。ただ、その前提条件は掘り崩され社 会保障は後退さえしてきている。

>連合氏の主張は以上のようなさまざまな要因を含んだ民主的 改革改良(つまり、少なくともA,B,C,D,の角度から議論する必 要がある。)を一面的にしか考えようしないものであり、実際 驚くことに、Aの制度そのものがどう変遷したのかと言うこと には全く触れようともしないのだ。

 まず、改良主義的なものは、現実掘り崩され後退していると いう事実に基づかないとナンセンスです。

 つまり社会保障の変遷は、後退しているということです。
 改良主義的あり方は、いまややっていけないと帝国主義国側 はいずれも悲鳴をあげているわけです。あなたは、この事実を 隠蔽したいわけです。北欧と大きく地域を設定して、社会保障 の先進国といわれた地域でも後退しているという事実をあなた は、隠蔽したいだけです。
 では、何が後退しているのだというでしょうから、私は北欧 地域全ての国で、社会保障の改悪が展開されていること、そし てその担い手であった北欧各国の社民党が後退していることを のべてきたわけです。
 であるのに、日本にはバラ色のようにあなたが賛美するのが 、現実的ではないと私は批判しているわけです。
 では根拠をだせとあなたはいいたいのでしょう。

>そのほかにも自己の主張を裏付ける、客観的データなどは全 く”ゼロ”なのである。このような議論など私は始めてみた。

 あなたの主観的に自分の主張を転化できうるような雑文など の紹介は客観的データとはいえません。