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「科学的社会主義」討論欄

ブルジョア独裁とプロレタリア独裁について、スカンジナビアンに反論す

2006/03/06 反戦・反ファシズム・日本国憲法擁護連合 20代 自営業

 そもそも国民議会とは、ブルジョア市民革命=封建社会を暴力で打倒したブルジョア革命に基づいているわけです。
 最初はブルジョアジーのみにしか議会に進出できず、それがブルジョア独裁の形態として議会は発達してきたものなのです。
 そのうえで、徹底的にプロレタリアの進出をそぐかたちとして三権分立を構成してきたのが真相です。

 ところがプロレタリアは、さまざまな運動を展開しプロレタリアートの議会進出をブルジョアジーは認めた。と同時に、プロレタリアの運動を合法的に押しとどめようと展開したわけです。議会への参加と同時に、社会主義者を弾圧していくことで、労働者階級の政治運動を社会主義革命から切り離すことにブルジョアジーは注意をそそいでいくわけです。

 このようなブルジョア議会の形態の変化を、正確にとらえていたマルクス主義者はレーニンだったということです。
 ブルジョア独裁に対峙する、プロレタリア独裁、つまりプロレタリア民主主義は、ソビエト(会議)でこそ発揮できるわけです。

 ロシア革命直後、反革命との闘いがありましたが、国民議会制度である場合、ブルジョアジーや反革命が進出してくることとなりますので、プロレタリア独裁・プロレタリア民主主義は大きく妨害されることになるのです。市民革命直後のブルジョア独裁がブルジョアジーのみに限定された「国民議会」のなのもとにすすめられたように、プロレタリア独裁は、プロレタリア革命直後にはソビエトによってすすめられなくてはならないということなのです。
 そのへんの理解をローザはおさえられなかったということでしょう。

 レーニンは、革命的議会主義も同時に推進しているわけで、この取り組みもローザとはまったくことなる戦術なのでありました。