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「科学的社会主義」討論欄

反戦反ファシズム連合さんへ(国民議会選挙について)

2006/03/16 風来坊 50代 自営業

 ラデックらの国民議会選挙ボイコットに対して、ローザは国 民議会選挙に参加する事を主張した。
 現在、われわれは、革命の只中に立っているのだ。そして、 国民議会は、革命的プロレタリアートを倒す為に築かれる反革 命の砦である。従ってわれわれとしては、この砦を炎上させ、 粉砕しなかればならないのだ。大衆をこの国民議会に反対する 為に動員し、最も尖鋭な闘争を呼びかける、ただそのためのみ 、この選挙を利用しなければならない。ただそのためのみ、国 民議会の舞台を利用しつくさなければならない。
 ブルジョアジーやその鞄持ちと一緒になって、法律を作る為 ではない。ブルジョアジーやその鞄持ちを殿堂から追い出し、 反革命の砦を奪取して、その上に高高と革命の旗を掲げる為に ーその為にのみ、選挙に参加することが必要なのである。
 それには、国民議会の中での過半数が要るのではないか、と いう意見がある。こんな事を信じるのは、議会主義痴呆症に尻 尾を振り、革命と社会主義を議会内での多数決で生み出そうと するものだけである。国民議会そのものの運命に関しても、決 定を下すのは、国民議会の多数決ではなく、工場や街頭を満た すプロレタリア大衆なのだ。略
 かれら大衆こそ、国民議会の成り行きを決定する事が出来る のだ。国民議会の中から何が生まれるか、また国民議会がどう なるか、この問題は、かれら大衆自体の、革命的行動力にかか っているのである。重点は議会外での行動に潜んでいる。それ のみが、反革命議会の門を激しく揺さぶる事が出来るのだ。
 しかし、選挙そのものも革命に役立たせねばならない。そし て議会内部の大衆の真の革命的代表者の行動も、革命の事業に 役立つようにしなければならない。いわゆる神聖なる議会のあ りとあらゆる権謀術数を容赦なく大声で弾劾し、議会内の反革 命的行動をひとつひとつ、大衆の面前で暴き出し、大衆自身が 決定を下し、大衆自身が直接介入するように呼びかけること、 これが国民議会選挙への参加に際してのわれわれの課題である 。
 エーベルト政府を先頭に押し立てたブルジョア諸先生は、国 民議会を使って、革命を封じ込め、麻痺させ、革命的決定を回 避しようとしている。このかれらの計画に逆らう為に、階級闘 争を国民議会そのものの中に突入させようではないか。階級闘 争は、国民議会の選挙であれ審議であれ、全てを革命的決定の 促進の為に、利用しつくさねばならないのである。略
 国民議会は、エーベルト一派の企図によれば、こうした革命 の盛り上がりに対して防波堤を築こうするものである。従って 、かれらの防波堤を洗い流してしまう為に、この革命の高波を 国民議会の中に引き入れて縦横に国民議会をかき回すことが必 要なのだ。
 反革命の舞台である選挙を、われわれは、革命大衆の訓練、 結集、動員の為の手段とし、プロレタリア独裁の樹立に至る闘 争の一段階としようとするものである。(国民議会のための選 挙 ローザ・ルクセンブルク) この内容は決して改良主義的議会主義ではなく、革命的な議 会の利用が表現されている。ブルジョア的な議会制度が確立さ れている国では、このような議会の利用が、革命のひとつの方 法として考慮されるべきではないだろうか。ただこれは、革命 が目前の課題として提示されている段階で、提示されたもので 、通常の議会の利用ではないことは言うまでもない。

追記 「諸君がブルジョア的議会やその他の型の反動的な機関 をどんなものにせよ解散させる力をもたないうちは、諸君はそ のなかで働く義務がある」(共産主義における「左翼」小児病 レーニン)

 後に書いているのは、ラデックらのことではないのだろうか 。